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彼氏。３２ ページ8
全て話し終えると、ママに優しく抱きしめられた。
「ママ…どうしよう、私っ」
「落ち着いて、A。ママにもどうすればいいのかなんてわからないの。でもね、出会いがあるなら…別れもある。それだけは覚悟しておきなさい。これが、アイドルと付き合うことの代償よ。」
「……うん、わかった…」
ポンポン、と昔のように頭に手を乗せて、ママが立ち上がった。
「よし、じゃあ送るわ。ほら、マスクとメガネして？車内って意外と写真映りいいから！」
せかされて車に乗り込む。
引っ越しの挨拶で那須くんのおうちにも訪問したから、一応道は覚えてるらしい。と言っても、すぐそこなのだけれども。
門が開いていたので、そこから入って車を停める。
「……Aちゃん」
車を降りると、スマホを片手に持つ那須くんが待っていた。
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作者名：seasound* | 作成日時：2019年12月25日 11時
