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「………起きろ。……起きろ馬鹿!」
『ったぁぁ〜?!』
ちーちゃんに何かで頭を叩かれた私は、席をガタッと立ち上がった。
どうやら、いつの間にか本当に眠っていたらしい。時計の針は、部活開始時間を指している。
……………………………………ん?部活開始時間??
『…まって遅刻じゃね?!』
「そうだよ
______
____
__
あの後、しっかり遅刻して参加した私とちーちゃんは、少しだけ琴嶺に怒られた後、部員全員に今回の合宿の説明をした。
始めは、男子と練習試合なんて無理でしょ。
なんて声が多数聞こえたものの、琴嶺の考えを口に出したら、その不安は大きな熱意へと変わっていった。
『じゃあ私、スポドリついでに木葉に用事あるから男バレの方寄ってから返ってくる、』
「はいは〜い……副主将の2年くんに迷惑かけないようにね?」
「ただでさえ、木兎で大変やろうしなぁ!!」
『迷惑なんてかけないよ?!』
なんやかんや言われていたものの、スポドリの準備を終えた私は、急ぎ足で男バレの使っている体育館に足を進めた。
すると___
私が体育館前についた時、丁度中から「うぉぉぉぉぉ!!」という叫び声が聞こえた。
外からこんなに丸聞こえってやばくね?アイツどんだけうるせぇの
まぁそんなこと考えながら体育館の扉を開くと、ボールが目の前に飛んできた。
『…っぶな、』
「うわー!Aすまん!怪我ねぇか?!」
『ねぇよ、てか何をどうやったら隅のコートから扉付近までボールが飛ぶの…』
「ていうか、お前あれよく避けれたな。」
『まぁ、運動神経はいいほうなので?』
「それより、なにか用事だったんじゃないんですか?」
………ナイス赤葦くん。
危うく本来の目的を果たせないまま帰るところだったが、赤葦くんの一言でそれを思い出した私は、木葉にお正月の余り物のポチ袋を渡した。
もちろん中身は小銭。そのまま渡すのもあれだしお母さんに余り物をもらったのだ。
『いや、ホントは今日の朝渡せたら良かったんだけど何せ慌ててたもんで、って昼に合ったよねごめん普通に忘れてたわ』
「……は、え、なに?カツアゲ??」
『え、昨日のパン代だが?』
「あ、あぁ、あれ……別に良かったのにお前律儀だな〜」
『いやいやいや、人に借り作りたくないの。』
「あ、今なんか闇感じた。」
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まお - めちゃめちゃ面白いです..!更新お待ちしております!! (2022年6月11日 18時) (レス) @page17 id: 160b3a4401 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 読みやすくて面白いです(о´∀`о)更新楽しみに待ってます☺️ (2022年6月8日 14時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:萌チャン x他1人 | 作成日時:2022年6月6日 2時