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段々と気温も上がってきた頃のある日、私と姉は祖父の家に泊まりに来ていた。

母と父が結婚記念日で旅行中なのだ。

もう高校生だし、大丈夫だとは言ったものの、やっぱり心配なものは心配らしく、私達は大人しく宮城県に来た。

学校は奇跡的に創立記念日と土日が丁度3日連続にあるため、休み。部活は七紘や琴嶺達に頼んである。


「Aちゃーん、夕飯の買い出しついてきて〜」

『はいはーい、あ、お姉ちゃん車出して〜』

「無理だね〜」

『は、?!』

「お酒飲んじゃった〜えへへ……」


馬鹿じゃないのか、とツッコみたい気持ちをグッと抑えて、

盛大なため息をついた私は、まぁ仕方ないか。と思い二人で散歩がてら歩いてスーパーまで行くことにした。



______
____
__



『よし……っと…お姉ちゃんこれで全部?』

「うん!じゃあ私はお会計に……」

『今…カゴに何入れたの?』


夕飯の材料と、お菓子や飲み物は一通りかごに入れたため、姉にそれを見せてみれば、彼女は、カゴに何かを入れ、そのままレジに行こうとした。

大方、お酒でも入れたのだろう。

流石に身体に悪いからそろそろ真っ昼間から飲むのはやめてほしいんだけど…、


『お酒は戻してきてね〜』

「うぇ〜、いいじゃん!2本だけ!ね?」

『だーめ。』

「Aちゃーん!!」

『だいたい……さっき飲んだんでしょ?!』

「それとこれとは別だよ〜……ね?お願いだから…」


そう言いながら、少し屈んで上目遣いでこちらを見てくる姉は、整った顔なのもありすごく可愛い。


『か…かわいい顔してもダメなものはダメ!』

「おねが〜い…Aちゃんの大好きなお姉ちゃんからのお願いだぞ〜?」

『んぬ………に…2本…だけだからね。』

「わぁい〜!」


そう言ってすぐにお酒のコーナーに走っていく姉を半ば呆れ気味で待っていると、

姉はなぜか、超ご機嫌で帰ってきた。彼女曰く、酒飲み仲間を見つけたらしい。


『良かったね〜…よしっ、帰ろ!』

「冷凍食品買ってないしー…繋心のとこよって帰ろ〜」

『んー………、?』

「よーし、れっつら〜ご〜!!」

『ちょ、引っ張らないでよ!!お姉ちゃん?!ねぇ〜!!』

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まお - めちゃめちゃ面白いです..!更新お待ちしております!! (2022年6月11日 18時) (レス) @page17 id: 160b3a4401 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 読みやすくて面白いです(о´∀`о)更新楽しみに待ってます☺️ (2022年6月8日 14時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:萌チャン x他1人 | 作成日時:2022年6月6日 2時

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