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4限目の数学が終わり教室が騒がしくなった頃、お昼ごはんを買いに購買まで行くと、
こちらに気が付いたのであろう木葉が真顔でこちらへ向かってきた。
別に何かやらかした覚えもないため、そのまま列に並ぼうと立っていると、突然腕を捕まれ連行された。
いやいや、どこ行くんだ。
『おい、木葉!私まだパン買って無い!』
「メロンパンだろ?」
『いやうん、そうだが?!』
「もう買ってあるからとりあえず来い!」
そんな会話をしながらも到着したのは屋上の扉の前の踊り場、何故か赤葦くんが扉の前で仁王立ちしている。
怖い、怖ぇよ赤葦くん
外からは小見や猿杙、鷲尾…多分男バレの面々のであろう声が聞こえる。
「Aさん…あなた何してくれたんですか…」
『んぇ〜?いやぁ、私何も………』
「木兎がしょぼくれてんだよ。」
『あらら〜…ぇ、まじ?』
「「マジ。/マジですよ。」」
赤葦くん曰く、彼がここに来たときには既にショ木兎状態で、小さく丸まって「Aが………」と私の名前を連呼していたらしい。
私なにかしたか…、?
3限目後の休み時間では普通だったし、その後…4限目の数学の時?
まぁ席隣だし、私が気づかないうちになにかしている可能性もある…けど、あいつ寝てたよな?!
『いやぁ、何もした覚えがないんだよなー…』
「あれ、放課後までに治らなかったらどうするんですか」
「今日練習試合あるんだぞ……」
『しってるーあと、赤葦くん今"あれ"っつったな。』
木兎がしょぼくれそうな今日あったこと…、?
数学ー…小テストの点数悪かったとか?いやいや、そんなんでヘコむ?
いや、普通そこまでヘコまない。じゃあ他に何か………
『あ、』
「なにか思い出しましたか?!」
『いやぁー、それがさ?今日の数学の授業終わりに……』
私がさっき教室でおこったばかりのことを話し終わると、木葉は呆れた顔をし、赤葦くんは物凄い顔でこちらを見ていた。
『ごめんじゃん…あまりにも起きないから……』
「いや、自業自得だろ。」
「はぁ……とりあえずどうにかしないと…」
『んん"ー……。私に言われても知らないよ、男バレでどうにかしな〜』
私は木葉からメロンパンを頂戴すると、その場から逃げるように教室に戻った。
お昼休憩のチャイムがなると同時に教室に入ってきた木兎の様子からして、男バレの面々が頑張ってくれたようだ。
そういえば、あとで木葉にお金返さなきゃな……
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まお - めちゃめちゃ面白いです..!更新お待ちしております!! (2022年6月11日 18時) (レス) @page17 id: 160b3a4401 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 読みやすくて面白いです(о´∀`о)更新楽しみに待ってます☺️ (2022年6月8日 14時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:萌チャン x他1人 | 作成日時:2022年6月6日 2時