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「あ、そういえば白福ちゃんAに聞きたいことある言うてなかった？」
お風呂から上がり、それぞれ髪を乾かしたり肌のケアをしたりしている中、突然琴嶺が口を開いた。
確かにお風呂に入る前、そんなこと言っていたような気もする。
「あ〜、そうそう聞こうと思ってたんだけど…A、あのリベロ君のことぶっちゃけどう思ってるの？」
『んん"ッ…、?!ｹﾞﾎｯ…ｺﾞﾎｯｯ』
「ちょ、大丈夫?!」
ゆきちゃんに突然変なことを聞かれたせいか、飲んでいたいちごミルクが変なところに入り、噎せた。
"あのリベロ君"は、話の内容的に西谷君のことを言っているのだろう。
「西谷は良いやつ…だよ、多分。」
「はいッ…！それに優しいです！」
『いや、聞いてな……』
「Aに彼氏かぁ〜」
『私、別に付き合う気ないよ…？』
「その割にはお顔真っ赤だね〜」
『……』
「初心なやつめ」
『うるさいやい、!!』
皆から昼のことを聞かれた私は逃げる口実に、多分真っ赤になっているであろう顔を冷やしに外に出た。
そのままふらふらと廊下を歩いていると、自動販売機を見つけた。
頭を冷やそうと水でも買おうと思い、ボタンを押したものの、出てきたのは先程まで飲んでいたいちごミルク。
ヤバい……動揺しすぎでしょ私…………、
ふぅ、と一つため息を落とすと、私はそのまま隣にあるベンチに腰掛けた。
数分ほどだった頃だろうか、頭も大分回るようになり、顔の熱も冷めてきた頃、廊下のほうから足音が聞こえた。
別にそこから動く理由もなかったため、そのまま座っていると、私の前に影が降りた。
顔を上げてみると、お風呂上がりなのであろう西谷くんと目があった。
『ぁばっ…、?!』
「あっ、すんません！」
『ぃや大丈夫！』
スッと目をそらしてしまえば、西谷くんは飲み物を買って、そのまま私の隣に腰掛けた。
気まずい沈黙が数秒間続いた後、彼が口を開いた。
「Aさん、メガネかけてるんすね！」
『へっ？ぁ…うん。』
「あんまり似合わないでしょ？家族にも似合わないって言われてるんだよね〜」なんておどけたように笑ってみせると、
「いや、俺は可愛いと思います！」
なんて、真剣な顔で私の目をしっかり見つめて、彼はそう言った。
そんな彼の…西谷くんの表情に、私は不覚にも少しだけドキッとした。
けれどこれは、きっと恋ではない。
いや、恋ではないと信じたい。
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まお - めちゃめちゃ面白いです..！更新お待ちしております！！ (2022年6月11日 18時) (
レス) @page17 id: 160b3a4401 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 読みやすくて面白いです(о´∀`о)更新楽しみに待ってます☺️ (2022年6月8日 14時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萌ﾁｬﾝ x他1人 | 作成日時：2022年6月6日 2時
