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零「やっぱりヒロもそう思うよな。そこでだ、ひとつ思ったのが、メラニンの生合成に関わる遺伝情報の欠損により先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患である、大体の人はアルビノと呼んでいる先天性白皮症と呼ばれる人なのではないかと俺は思っている。」
白いには白いが何だか色素が薄い気がしなくもない。
景「なるほどな。…ご馳走様でした。まぁ、あの子に直接聞かないと何も言えないよな。」
零「それもそうだな。食器は流し台において置いてくれ、後で洗うから」
景「いや、ご飯作ってくれたんだ。俺がやっとくからさ、ゼロは変わりにあの子の様子を見て来たらどうだ?」
零「そうだな、そうさせてもらうよ。」
食器はヒロに任せてあの子の様子を見に行く。
零「あぁ、目が覚めたのか。大丈夫…なわけないよな…」
俺と対照的な赤い目。それに瞳孔も赤い。彼女はアルビノでほぼ確定だな
あ「…あなたは誰?」
そりゃまずはそうなるよな。
零「あぁ、俺は降谷零。道端で倒れていた君をほおっておけず家に連れてきて手当したんだ。単刀直入に聞くよ……どうして君はあんな所で倒れていたんだ…?」
あ「…降谷零さん。わざわざ手当をしてくれてありがとうございます。………A・セーデルフェルトです。道端で倒れていたことに関しては記憶が曖昧でおぼえてない。…ごめんなさい。」
嘘を言っているようには到底見えない。
むしろ戸惑って見える。
なら…
零「そうかい。…………ならA、君は何故血塗れだったんだい?答えたくないなら答えなくても構わない…。」
今すぐにでも知りたいがこの子にも色々あるはずだから、無理に答えてくれずとも構わないと思った。
あ「………大丈夫。」
そして彼女は少しずつ今までの事を話して言った。
相当苦労してきたんだと思う。Aの年齢は10歳。今まで学校に行ったことも無ければ小雪と呼ばれる親戚に引き取られてから外にすら出ていない。
そしてAが言っていた【サロン】と言う刑部小雪の呼び名。
そして拳銃を所有していた。
一昨日上司に言われたある組織の潜入捜査。受けるか受けないかは自由とは言われた一件。
組織の幹部はコードネームを持ちその幹部のコードネームは全て酒やカクテルの名前であること。
Aの親戚は刑部小雪という名前なのに対し【サロン】と電話の相手に呼ばれ、警察ではないのに拳銃を所持。
俺が疑うには十分だった。
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作者名:すいみぃ | 作成日時:2019年5月12日 12時