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百三十三粒 ページ47

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そしておもむろに彼は我が家の玄関口に座ってこう言った。







「でもね、それは皆同じだから」







私と彼の目が上下に交差する。
いわゆる上目遣いを彼がしているのだ。



上目遣いは可愛いイメージがあるのどと思うが、この場合はとても凛々しく見えた。








「なーくんだってさとみくんだってるぅとくんもそうだけど、皆が近づこうと思って近づいて、だから誰が悪いとかはないんだよ」







その時、俺が近づきたかったから近づいた、という森さんと言葉を思い出した。








…ころんくんって凄いなぁ、だなんて今更に思う。
よく周りを見ていたりするんだ。









そして彼はポンポンと彼の隣を叩いた。

座れ、ということだろうか。




私が大人しく座ると今度は私の背中をさすってくれた。






「だから、僕的にはちゃんとみんなで話さなきゃダメ度と思うんだよ」






彼は優しく言葉を続ける。






「しっかりしてね、僕らの給仕係さん」









…ころんくんって、やっぱり優しい。






私は1人そう呟いた。

はずなのだが、自然も声に出ていたようで。







「え、どういう意味?」






と聞き返されてしまった。







「…えーと、人に言葉を伝えるのが上手って言うか。
その。皆さん上手だけど、ころんくんは等身大に立ってお話してくれるって言うか…」





私はいつも彼がしてくれるように言葉を選びながら話す。








もりさんはお話が上手です。

いつの間にかふわっと囲まれて、あ、確かに…って納得しちゃう。



それはさとみさんも。

私じゃ想像もつかないような角度からさくっと切れ味よく突っ込まれている感じなんです。






でも、ころんくんは一つ一つ言葉を紡いでくれると言うか。
選んでくれると言うか。
なんだか、落ち着くんです。








「なにそれ、僕が話し下手なのに頑張ってるみたいじゃん」






私の応えに満更でも無さそうだが、彼はまだ少しだけ不満そうだ。







「ううん、そんな事ないんですよ。
皆がわかるように話してくれるって言いたいだけで。
先生みたいなのかな、小学校の」








私が至って大真面目で言うと、彼は「小学校って…」とまだ不満そうな声を漏らす。









「ふふふ、でもそんな所も含めてやっぱり推しだなぁって思うんです」









いつもありがとうございます。









そう言うと彼は最後に「推し、かぁ」と一言呟いた。









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ゆぅる - しゅうくさんは読者をキュンキュンさせる天才ですか?? (2021年12月6日 22時) (レス) @page11 id: b4dee99bf3 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…!!神ではないですよ!?でも頑張りますね!ありがとうございます!! (2020年5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか?私毎回読ませていただいてます!もうねこの作品は神です!これからも応援するので頑張ってください! (2020年5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です!!ご自分のペースで更新されてください!いつまでも待ってます! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます!(^^) (2020年4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年3月17日 23時

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