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赤髪の彼と九十二粒 ページ5

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赤井さんside







合コンは終わった。





人の代理で来たということもありどうしていいのかわからなかったけど、無事終わって良かったと思う。






他の人達は二次会だ〜!だなんて言いながら他の店をハシゴしようとしている。







まぁ俺は帰るんだけど。






チラッとさっきの彼女を見るととろーんとした表情をしていて。







「ちょっとA大丈夫〜?」







だなんて女友達に言われていた。







本当に大丈夫なのかな。
絶対にだいじょばないだろうけど。








「じゃあ私も帰ります…」








「本当に大丈夫〜?」






そう言われながらも手をヒラヒラと振りながら帰る彼女。






…仕方ない、か。








「俺、駅まで送ってきますね」







まぁ借りを返すのも悪く無い。
彼女の女友達にそう言って俺は彼女の後を追った。






後ろからキャーキャー騒ぐ声が聞こえるけど気にしない。








俺が追いつくと「え、あ、いいんですか?」と心配そうに後ろを見る彼女。






きっと二次会のことだろう。
俺がわざわざ来たとでも思っているのかもしれない。
半分アタリだけど。






「いいよ、俺代理で来てたし。
まぁ人数合わせ。
ああいうノリ苦手だから」







すると「そうなんですね」っと安心したような顔をした。







そんな素直な反応を見せてくれる彼女に、俺はイタズラでもするようにこう付け加えた。








「でも俺、別に苦手じゃないよ、お酒」






って。






そう言うと目を見開いて「え!?まさかのお節介?」だなんて言う彼女。






表情がクルクルと変わって面白い。
ちょっと可愛いだなんて。
うん、俺のリスナーさんの次くらいに可愛いと思った。







彼女を駅まで連れて行って、ここまでで大丈夫だと言う彼女と別れた。







「莉犬?」





すると学校終わりなのかリュックを背負ったるぅとくんが何故か険しい顔をしてそこに立っていた。






「るぅちゃん?」








そう聞く俺に「あの人とは一体どういう関係?」と詰め寄って来る。





どういう関係って、‘彼が代理を頼んできた’合コンで会った子なんだけど…




だなんて思ったが、なんだか面白そうなので「あー、秘密?」と言ってみた。






「!?!?」







ねぇ教えてよ!





予想以上の反応をする彼をかるーく流して俺は帰路にたった。





まぁ、そういう日もあっていいじゃん。





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ゆぅる - しゅうくさんは読者をキュンキュンさせる天才ですか?? (2021年12月6日 22時) (レス) @page11 id: b4dee99bf3 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…!!神ではないですよ!?でも頑張りますね!ありがとうございます!! (2020年5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか?私毎回読ませていただいてます!もうねこの作品は神です!これからも応援するので頑張ってください! (2020年5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です!!ご自分のペースで更新されてください!いつまでも待ってます! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます!(^^) (2020年4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年3月17日 23時

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