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空色の兄貴分と百二十五粒 ページ38

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ころんくんside








そして彼は案外すぐに見つかった。



我ながら野生の勘が冴え渡っている。









「…ころちゃん?」








そして彼も気づいたのか僕の方を振り返った。









少し気まづそうにしているが後には引けないのだろう。
あまり僕と目を合わせようとしない。









「はぁ、別に今すぐ帰るぞなんて言ってないじゃん。
もう今日はお開きになったの」







そう言うと彼は少し安心したようだった。








「でも僕やっぱり雇うのは反対です」







しかしこれに関しては譲らない彼。









「…るぅとくんさ、あの年上のお姉さんってAちゃんのことだったんでしょ?」








そうとしか考えられない、と言うと彼は静かに頷いた。







ビンゴだな。







僕の読み通り。
だから彼はショックを受けていたのだろう。







好きだった人が実は自分の正体を知っていて。

でも何も知らないようなフリされて過ごされて。






嘘をつかれた…とでも思ったのだろう。









「僕、嬉しかったんですけどね、その。
彼女が僕の曲をいつか聴きたいって言ってくれて。
僕の勉強していることに興味を持ってくれていて」







それなのに…あれも作ってたのかなって。









肩を落とす彼に僕はため息をついた。





本当に、それだけかなぁ、と思ったりしたのだ。









「るぅとくん、あの子のこと恋愛的な意味で好きなんじゃないの?」









「…そんなこと、ないですもん」








それを耳まで赤くして言われてもこちらが困る。









「じゃあ聞くけど、あの子、るぅとくん推しじゃないらしいんだけど悔しくないの?」









僕の言葉にピクっと彼の肩が震えた。









「なーくんからあの子が助けたって話は聞いてるでしょ?
夜に凍えそうな男を応急処置だとしても家に入れたんだよ?」









また彼の肩が震える。









「しかもさとみくんに至っては結構ボディタッチが激しいらしいし?」









そしてここまで言った時に彼がガバッとこっちを見た。








「なんなんですか!さっきから何が言いたいんですか??」









…ほんと、いつまでも気づいてないなんて小学生以下じゃん。







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しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…!!神ではないですよ!?でも頑張りますね!ありがとうございます!! (5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか?私毎回読ませていただいてます!もうねこの作品は神です!これからも応援するので頑張ってください! (5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です!!ご自分のペースで更新されてください!いつまでも待ってます! (4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます!(^^) (4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - 瑠李さん» うー、がんぱります…! (4月19日 13時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年3月17日 23時

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