検索窓
今日:15 hit、昨日:32 hit、合計:438,799 hit

百二十二粒 ページ35

.






私は走っている。





今、すごく走っている。





この小説では時々走っているが今回もまた走っている。









「聞いてないよーー、今日皆来るなんてーーーー」









あれから数日が経ち、今度はちゃんと連れてこれる、という話が今日の朝LINEで来ていた。



らしい。









…全く気が付かなかった。








いやーー、忙しいからスケジュールがギリギリで決まるとかざらにあるだろうし、仕方がないんだろうけど。

もう少し早く連絡欲しい…









まぁ決まったことだ、仕方がない。








そして私はダッシュで今帰っているところだったのだ。



電車を降りて、冷蔵庫に何が入っているかを思い出す、








…何も無い。







いや、あるにはあるけど。

納豆とお豆腐程度だと思う。






だーいーーーずーーーーーーー。









とてもお客様に出せるものじゃない。









しかし買い物をするにも私の手持ちでは足りないため仕方なく家に帰ることにした。









いやほんとこれジム行ってて正解。




忘れがちだが私はまだきちんとジムに通ってる。
さとみさんもだけど。









そしてアパートの階段をタンタンッと上がっていると人の話し声が聞こえた。









「居ないなら僕の部屋で待てば良くない?」




「まさかころちゃんのお部屋のお隣だったんですね」




「ていうかもりさん既読ついたの?」





「んー、さっき返信やっと貰えたかなー」





「えー、つまりそれはまだかかるってことかぁ」









声からしてころんくん、るぅとくん、さとみさん、もりさんの4人だと思う。




今日も4人か、なるほど。









「ごめんなさい…!今帰りました!」







そして上まで上がって部屋に入っていく彼らを引き止める。





既にもりさん以外の3人は部屋に入っていたようで、彼は驚いたようにこちらを振り向いた。







「あれ、Aちゃん、ごめんねー急に連絡したから急がせたよね」







そうやってごめんごめんと言うもりさんに続けてさとみさんが出てきた。









「うぃっす、久しぶり」



「いえ、昨日ぶりです」







昨日はジムがあったから。

そういうと「分かってないなー」とため息をつかれた。





解せぬ。









そんな時だった。





今回、初対面であるべき声の主が現れたのだ。









「…なーくん?さとみくん?どうしたの…?」





.

百二十三粒→←百二十一粒



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (353 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1220人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆぅる - しゅうくさんは読者をキュンキュンさせる天才ですか?? (2021年12月6日 22時) (レス) @page11 id: b4dee99bf3 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…!!神ではないですよ!?でも頑張りますね!ありがとうございます!! (2020年5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか?私毎回読ませていただいてます!もうねこの作品は神です!これからも応援するので頑張ってください! (2020年5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です!!ご自分のペースで更新されてください!いつまでも待ってます! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます!(^^) (2020年4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゅうく | 作成日時:2020年3月17日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。