百二粒 ページ15
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「はーーーー、飲んだわぁ…」
さて、またまたまたまたある日のこと。
目の前で酔っ払ってるさとみさん。
急に私の前に現れ家に上がり込んできた。
いや、拒みませんけども。
「もー、しっかりしてくださいよ」
この人ちゃんと家に帰れるのかしら。
少し不安になりながらも時計を見た。
まだ20時過ぎなんですよね。
お酒開けるの早すぎでしょ。
でもほっといてもいつも平気だから大丈夫だろう。
そんな軽い気持ちで私は小さな丸テーブルに床に座って大学のレポートをまとめていた。
なかなかにおしりが痛くなるのだが我慢しなければ。
今食卓はさとみさんが占領中だから…
そうなんだよなぁ、私学生なんですよ。
最近全然それっぽい描写がないから忘れがちだけどちゃんと学業もバイトもこなしてるんです。
偉いね。
ふー。
そして一息ついてぐっと伸びをした時私の腰に手が回った。
「へっ…?」
思わず変な声が出たが私の視界はぐるっと回りドサッと床に倒れ込んだ
いった…
いや誰?
だなんて1人しか居ないのだが、ちょっとこれはこれでまずい状況のため一応自分に聞いてみた。
だって、やばいもん。
私の腰に腕が回されたかと思えば今は上に乗られ顔の横に頭がある。
いや、いや。
ドキドキというかハラハラというか。
さとみさんがここまで接近することなんてなくって。
なんとも言えない緊張感に心臓が早く波打つのを感じた。
「あの、さとみさん… ?」
そう聞く私に彼は答えない。
もしかして酔っ払ってそのまま寝に来たのかもしれない。
などとも思ったがなかなかに動いてくれない彼。
私も彼の体重を持ち上げることもできずにずっとこのままだ。
「あ、あの…」
私がそう言いかけた時だった。
彼が一言だけこう呟いたのだ。
「俺じゃダメなの?」
って。
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ゆぅる - しゅうくさんは読者をキュンキュンさせる天才ですか?? (2021年12月6日 22時) (レス) @page11 id: b4dee99bf3 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…!!神ではないですよ!?でも頑張りますね!ありがとうございます!! (2020年5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか?私毎回読ませていただいてます!もうねこの作品は神です!これからも応援するので頑張ってください! (2020年5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です!!ご自分のペースで更新されてください!いつまでも待ってます! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます!(^^) (2020年4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年3月17日 23時