九十五粒 ページ8
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「さーて、お散歩行くよ〜」
私の周りをチタチタと走り回る豆ちゃんを捕まえる。
リードをして準備ばっちり。
朝と夜、毎日2回はお散歩に連れて行っている。
本当は3回がいいみたいだけどなかなか平日は厳しいのだ。
ガチャリと扉を開けて外に出た。
外はまだ暗い。
早朝の散歩に私は出かけた。
いつもは人通りのある住宅街が静かで、私たちの足音だけが響いている。
たまに朝から走っているお兄さんお姉さんに会うくらい。
本当に会う人なんていないのだ。
普通ならば。
「さーて、引き返そうかなぁ」
近くの公園でお水を飲んで帰る。
その日課を済ませて帰ろうとしていた時だった。
そう、その時それは起こったのだ。
グイッ
「え…！？ちょっと？？」
急に豆ちゃんが飛び出したのだ。
そして気を抜いていた私の手からリードはするりと抜け落ちてしまう。
やばい。
いくら早朝とはいえ車にでも引かれたらまずい。
私が追いかけようと振り返った時、目に映ったのは明るい茶髪のお兄さんが豆ちゃんを撫でている姿だった。
「よーしよし、どうしたん？」
内心驚きつつもホッと胸をなで下ろした。
そして彼の柔らかい声色と懐かしい方言。
この人、関西の人だ。
だなんて思いながら近づく。
「すみません！
私の不注意で…
この子人が好きで誰かにすぐ駆け寄っちゃうのに、もうちょっと気をつけておくべきでした」
そう、豆ちゃんはもりさんやさとみさんにも駆け寄って撫でてもらいに行くのだ。
このミーハーめ。
だなんて嫉妬した時もあったがそれはそれで可愛いのでありだ。
だがしかし彼は一向に返事を返さない。
どうしたんだろう。
そう思って視線を豆ちゃんから彼へと移した。
「…あれ？」
「…もしかして、A？」
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ゆぅる - しゅうくさんは読者をキュンキュンさせる天才ですか？？ (2021年12月6日 22時) (
レス) @page11 id: b4dee99bf3 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…！！神ではないですよ！？でも頑張りますね！ありがとうございます！！ (2020年5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか？私毎回読ませていただいてます！もうねこの作品は神です！これからも応援するので頑張ってください！ (2020年5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です！！ご自分のペースで更新されてください！いつまでも待ってます！ (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます！(^^) (2020年4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅうく | 作成日時：2020年3月17日 23時
