七十一粒 ページ31
.
「お誕生日おめでとーーーう!」
「え?なんで??」
「え?お誕生日だから?」
朝起きて顔洗って着替えるかー、めんどくさーい、とうだうだしていると我が家のインターフォンがなった。
出ると森さんが立っていたんだ。
いや、今日は誕生日なんだけどね。
だけど私のなんではそういう意味じゃなくって。
「や、だからどうしてご存知なんですか?」
こういうことが聞きたかった。
教えた覚えがないなぁ、と頭に?を浮かべている私にもりさんはこう言った。
「えーー、ラインに設定してたでしょ?」
ごもっともすぎた。
朝だからかな、頭回ってない。
だってまだ朝7時過ぎだよ。
休日でバイトもないのによく起きたね私。
あー、そっかー、確かに。なんて言ってる私に「もー、そんなこと言ってちゃいつか詐欺にあっても気づかないよー」なんて笑いながら言ってくるもりさん。
物騒な…
そんな私をまたまたスルーしてもりさんは消えた。
?
え、や、私がぼーっとしてただけでもりさんが屈んだだけだった。
びっくりした。
お、私の視界にまたおかえりなさいもりさん。
「はい!これプレゼントー!」
屈んだのは下に置いていた物を取るためだったようだ。
「これは…?」
大きなラッピングされた箱。
結構重量感がある。
「圧力鍋」
「圧力鍋!?」
や、予想外すぎて?じゃ追いつかない。
「この前ほしいーって言ってたからねー」
って、そんな優しすぎるよ…
もう…もりさん…嬉しすぎる…
「これで美味しいの作りますね…!」
この前もりさんがビーフシチュー食べたいって言ってたから、それなら圧力鍋がいる…とかって思ってたのだ。
だから度々私も圧力鍋をネットショッピングとかで見てたりして。
それに気づいてくれたんだ…
彼はこれでビーフシチューが作れるとかは知らないんだろうけど。
待っててもりさん私頑張る。
じーんとした私にまた違う声が降ってきた。
「うぃーす」
.
1065人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゅうく(プロフ) - ゆにぃさん» ありがとうございます(´;ω;`)やっと幸せにまとまりました…! (2020年3月17日 23時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにぃ - え、泣きました() (2020年3月17日 20時) (レス) id: 68d7e1f8f1 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ハルカさん» わー!ごめんなさい…こんなシリアスシーンに…ご指摘ありがとうございます! (2020年3月14日 20時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - すみません私も誤字してしまいました (2020年3月14日 20時) (レス) id: 796bfd041b (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 誤字です痛いところを疲れた思った となってます さっきなんて、なんで となってます (2020年3月14日 20時) (レス) id: 796bfd041b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゅうく | 作成日時:2020年2月19日 23時