検索窓
今日:12 hit、昨日:7 hit、合計:572,780 hit

五十八粒 ページ18

.




お勉強ですか?





私がそう聞くと彼はやっとこっちを見てくれた。







「はい、僕も学生ですし」






それに、「私もです」としか答えられなかった私もまぁコミュ障なのかな。



いつもみたいにバンバン言葉が出てこない。








なんどろう、全うな恋愛してるみたい。




そんな風に錯覚してしまう。







まぁ私この人にるぅとくんではないかと疑惑をかけてたんだけど。
そんなこと、ないよ。
だってそうだったら三人目だもん、おかしい。
もりさんに桜田さんにこの人まで。







というかむしろるぅとくんであってほしくないなぁ。







普通の人で、あわよくば女としてお近づきになりたい。
見た目がタイプってだけで別に好きかどうかは分からないけどちょっと話すとドキドキするし。









前に友達が見た目が良かったらとりあえず落としてそれから考えろって言ってた気がする。




うん、それも極端な話だけどそういうことよね。きっと。







「寒いですね」





そんな事を私が考えて話を振らなかったからか、今度はお兄さんの方が話を振ってくれた。






「そうですね〜、そろそろ戻りましょうか」







もうちょっと話していたかったけど。





そんなこと思いながら私が戻ろうとすると彼が私の手を掴んだ。








「え…?」







「戻る前に何か飲んでから行きませんか?」







下を向いて顔を真っ赤にしながらもハッキリとそう言ってくれた。
そんなこと言われて断れない。
素直に嬉しいし。






「あ、じゃあココア飲もうかな」





頬が熱い。
寒いはずなのに熱い。






そんな私に彼は「奢ります」と言ってきてくれた。






「え、そんな申し訳ないです!」







お話出来てるだけで嬉しいのに。






そんなこと恥ずかしいから言わないけど。
もっと頬が熱くなってしまいそうだし。









「じゃあ、奢る代わりに____してくれませんか?」






その日私は彼と一つだけ約束をした。





.

五十九粒→←五十七粒



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (345 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1065人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しゅうく(プロフ) - ゆにぃさん» ありがとうございます(´;ω;`)やっと幸せにまとまりました…! (2020年3月17日 23時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにぃ - え、泣きました() (2020年3月17日 20時) (レス) id: 68d7e1f8f1 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ハルカさん» わー!ごめんなさい…こんなシリアスシーンに…ご指摘ありがとうございます! (2020年3月14日 20時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - すみません私も誤字してしまいました (2020年3月14日 20時) (レス) id: 796bfd041b (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - 誤字です痛いところを疲れた思った となってます さっきなんて、なんで となってます (2020年3月14日 20時) (レス) id: 796bfd041b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゅうく | 作成日時:2020年2月19日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。