春 ､ 君に恋した

春､涙､気持ち 。13 ページ13

◇ . 13








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「 ん ､ なに ? 」





見かけたことのない女の子だなぁ、
と思い顔をまじまじと見つめていると、



「 えっ、なになに ? どうしたの〜」



語尾にハートマークをつけるように言う。
そして照れたらしく両手で顔を覆った。


ちょ、誤解...



など言う暇なく。




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「知ってるだろうけど！いちお自己紹介ね!」


「私、笹原杏夏 !! あんなって呼んでねっ」




やっぱり語尾にハートマークをつけそうな勢い。

ちょっと苦手だな...この子。





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「あ、うん」




どうでもいい、というような返事。

取り繕うように、
ひきつった笑顔で返す。





どうやらそれが、また勘違いさせてしまったようで。





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「じゃあ、私も健人って呼ぶから！」





ベタベタと身体を触ってくる。

...気があるって思わせちゃったかな。




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後悔。






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「じゃあまたね､健人！」


「あ、夏休みのお祭り2人で行こーねー！」





ぶんぶんと手を振って去る笹原さん。


断る予知もなく、凄まじいスピードで去っていった。





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「まじかよ..」





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本当に後悔。







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