合縁奇縁【ヒロアカ×呪術廻戦】 (ページ14)

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____________釘崎野薔薇 side

「えぇ！真希さんって呪術師の家系なの！？しかも御三家！」

あの球頭のせいで予選敗退した私は先輩と先生の居る関係者席でそれはもう思いっきりくつろいでいた。いやだってあれは仕方ないでしょ？私悪くないわ！

「禪院家っていう由緒ある大きい家柄でな、良くも悪くも古いから“ 男尊女卑 ”の考えが残ってるんだと」

「イマドキ男尊女卑！？ふっるいわねいつの時代よ！」

パンダ先輩が言うには真希さんはただでさえ女性であるということだけで蔑まれるのに、特殊な体質も相まって酷い扱いを受けていたらしい
私のおばあちゃんは呪術師だけど、別に呪術師の家系って訳じゃないし家系の事はよく分からない
というか性別で身分決めるとかキッッッショ！

「余計な話してんじゃねぇよ、パンダ」

会場内に呪霊の気配を感じて、「パパッと祓って来て〜」と言う、目の前のはしゃいでるバカに言われて席を外していた真希さんが帰って来た

「えぇ〜俺は良かれと思って〜」

「そーゆーのヤメロ
私は別にこの体質を恨んじゃいないし、自分でやり返すからいいんだよ」

「そういえば………Aって禪院家の分家だった様な。
それに禪院家次期当主のお気に入りだって噂も」

「え！そうなの！？初耳なんだけど………」

Aからそういう話をされた事も無いし、聞いた事も無かったので気になって根掘り葉掘り聞いてみる
Aの家、修羅木家はそこそこ昔からある家柄で、禪院家の分家、つまり傘下の家柄になるらしい。その影響かそこも“ 男尊女卑 ”の考えが残っていて、Aは元々呪術師になる予定は無かったそう

「まぁ禪院家と違って当主がまだ素直なんだよ。現に今、Aは準二級だし。実力主義な面もあるらしいから、難しい術式を使いこなせるAを手放せないんだろうな」

「複雑なの？術式。そんな風には見えないんだけど…」

「前に術式について聞いたけどちんぷんかんぷん
複雑過ぎて俺には絶対ムリ」

「それを難なくこなすAって相当やべーよな
私も聞いたけど何言ってるか分かんなかった」

「しゃけしゃけ」

普段ぽやぽやしてるけど、Aって実は相当強いの！？

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