第九話 ページ11
．
「いや〜早いですね〜。Aさん」
「…」
隣の座席でニコニコと笑みを浮かべる同期
凄く嫌だ…勝手に記憶から消してしまっていた程に
というか、車で行くより飛んで行った方が速いんじゃないの？と頭の中だけで問いを繰り返す
言葉には発さず、頭の中だけで問うのは私の癖だ
子供の頃からそうして来たのでいつの間にか癖付いてしまい、今でも治らない
車内はホークスが一人喋ってるだけであって誰一人返事をしなかった。
かくいう私も、喋りかけられているというのに返事はせず、ただ静かに目をつぶって到着を待つ。
「あ、着きましたね〜」
「ありがとうございました」
ここまで送ってくれた運転手さんに深々と礼をし、車を出る
雄英高校は懐かしさを感じさせた
「まずは職員室ですね〜いや〜楽しみだ」
「…」
「最近無視する事多いですね！？傷付きますよ！？」
「いいから早く」
しくしく、と嘘泣きをするホークスを一喝し、共に職員室へと向かう。ホークスが遅刻すると連帯責任になる、たまったもんじゃない
「お久しぶりです、先生方」
職員室に着くと見慣れた顔が数人
相澤先生もその一人だ
「ああ、西園寺か。今日はよろしく頼む」
「頑張ります」
相澤先生は私が学生時代にまだ若い新任の先生として雄英高校に居た。私はヒーロー科ではなかったが度々お世話になる事も少なくはなかった
隣でホークスがコソコソと話してくる
「知り合い？」とか「彼氏？」とか
一発殴ってやろうか、とか思ってしまったけど心の内に秘めておく事にした
どうやら今日はヒーロー科を担当するらしい
弟は…そこに居る
ただの我儘だ、ヒーロー科で勉強する、なんて。
そして弟に甘々な父親はそれすらも許してしまった
私は、決められた進路しか進めなかったというのに
溜息を零しながら、名簿に目を通した
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しいたけ(プロフ) - ふふさん» ｽｯ…(カッコよくハンカチを渡す) (2023年4月16日 20時) (
レス) id: 385ec88fd9 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ(プロフ) - みおさん» 嬉しすぎて困ります😣🤍読んで頂きありがとうございます~！！！ (2023年4月16日 20時) (レス) id: 385ec88fd9 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - なんだろう、目頭が熱く… (2023年4月15日 8時) (レス) @page37 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あああああああああああ好きすぎて困ります🤦♀️🤦♀️🤦♀️素敵な作品ありがとうございます！！ (2023年3月19日 0時) (レス) @page42 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
はむぅ - 返信ありがとうございます！初コメ私ができてめちゃ嬉しいです！笑 (2021年5月16日 13時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しいたけ | 作成日時：2021年4月6日 0時
