27 夏祭り ページ27
．
PM 5：00
私の心臓は激しく鳴り響いている
夏祭りデート……緊張する
巾着をギュッと握りしめ上鳴くんを探す
ちなみに着付けはヤオモモのお母さんがしてくれた
PM 5：15
上鳴くんが来ない
遅刻かなぁ
そう呟いた私はスマホを取り出して
メッセージを送る
A上鳴くん、今どこ?
もう着いてるよ、迷ってる?
上鳴くん?
PM 6：00
返信どころか既読も付かない
いつもなら10分以内には必ず返ってくるのに
なんで来ないの？忘れられてる？
行こーぜって、言ったじゃん上鳴くん
PM 6：30
もしかしたら来るかもしれない
なんて、期待をして私はまだ待っていた
1度だけ、電話をかけた
でも出たのは「どちらさまですか？」と冷たく言う大人の女の人の声
私はすぐに電話を切った。あぁ、そういう事なんだ
上鳴くんはもう来ない
うるさかった心臓は静かだった
そして私は涙を流した_____________
．
「あれ、オネーサン泣いてるの？」
「慰めてあげよっか？」
「ほら、おいでよ」
声をかけてきたのはチンピラ3人組
ゲヘヘと笑うその姿はまさに下衆そのもので
『結構です』と冷たく言い放った
心が弱くなってるからって着いて行くほど
私は馬鹿じゃない
「まぁまぁそう言わずに！」
「あっち行こーぜ！」
「ほらほら〜！」
『ちょ、やめて下さい』
グイグイ、と半ば強引に連れてかれる
流石男の人というか、反抗しても意味がなかった
ゲヘヘと笑い浴衣を引っ張られる
折角ヤオモモやみんなが選んでくれた浴衣
ヤオモモのお母さんが着付けしてくれた浴衣
上鳴くんに見せるために買った浴衣
『このっ、……離して！』
浴衣を引っ張っていた男を足蹴にする
少しよろけるも、殆ど効いていない
浴衣は少し、はだけてしまった
「あァ、もうめんどくせェな、」
おい、と言って動いたのはもう1人の男性
コツコツと近づいてきたと思うと
私の首に手を当てる
咄嗟に離れようとしても遅かった様で
次の瞬間
(なっ、にこれ)
私の声は出なかった
．
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しいたけ(プロフ) - たろ。さん» しますよね〜！分かってらっしゃる♡嬉しいです！ありがとうございました！！！ (2022年8月6日 19時) (
レス) id: 385ec88fd9 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 瀬呂くんそんな感じしたわ笑 切島くん夢主となんかあるかと思ったけどなかったなぁけど駆けつけた時かっこよかった2人とも！！さすがすぎ (2022年8月6日 17時) (レス) @page50 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ(プロフ) - 引きこもり隊さん» わ！！！爆笑していただけてとっても嬉しいです♡ありがとうございます〜！！！ (2022年8月5日 19時) (レス) id: 385ec88fd9 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - いや、お前かよ！！！！！切島くんだと思った！ 爆笑しながら書いてるんで、誤字あるかの。 めちゃめちゃ面白かったです！！ (2022年8月5日 16時) (レス) @page49 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ(プロフ) - 女の子さん» わぁぁ嬉しいです！！！♡♡♡ (2022年5月5日 22時) (レス) id: 385ec88fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しいたけ | 作成日時：2021年1月24日 1時
