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私が相葉先生の研究室に通い始めたのは、入学して割とすぐのことだった。
支給された分厚いシラバス。
どう読んでどう授業を選べばいいのか…はっきり言ってチンプンカンプンだった。
人見知りで友達もうまく作れず、学部の違う廉には話が通じない。
これのアドバイスを口実にサークルに勧誘されるのもゴメンだ。
…学生課にでも行ってみる？
勇気を出してクラスメートに話しかけてみる？？
けれど周りを見渡してみれば、既に女子は似たような雰囲気の数人の女の子たちによって、いくつかのグループが作り上げられていた。
けどまぁ、まだ4月だし。
初動を間違えなければ、飛び入り参加も認められるかもしれない。
チャンスがあるとしたら、きっと今だ。
ドキドキしながら
けどどうしても顔を上げられないまま、隠れるように歩いていた廊下。
「あっれぇ〜？
キミもしかして、前にダイキチ助けてくれた子じゃない！？」
突然、どこか嬉しそうに弾んだ声が響いた。
『えっ…』
思わず顔を上げるとそこには、キラキラと輝くアーモンド型の瞳。
「…やっぱりそうだ！！
ここの大学入ったんだね！！」
あの日から何度も思い出した、太陽みたいな笑顔。
入学以来、校内の中で何度視線を彷徨わせても見つからなかったのに
まさかこんなに突然、向こうの方から声をかけてくれるなんて。
驚いて固まる私に、「…あ、もしかして俺のこと忘れちゃった…？あのー…前に内緒で研究室で白い犬を世話してるって話した、史学科の…」と、なんだか困ったような様子で説明しようとする相葉先生。
『あ…い、いえ！わ、分かります！
覚えてます！！相葉先生ですよね！史学科研究室の！』
「あ、そうそう！よかったぁ〜、怪しまれて逃げられちゃうかと思った！！」
懐かしい、「あひゃひゃ！」という独特な笑い声。
笑うとアーモンド型の目が柔らかく細まり、大きな口から綺麗な歯並びが覗く。
スラリと背が高くて、漫画みたいに足が長い。
腰が細いせいかジーンズのお尻のポケットあたりがダブついていて、スキニーを好む廉とはまったく違う男性の後ろ姿というのが、なぜかひどく印象に残った。
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きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» びっくりしたぁ、ゆりさんか！読み直してくれたんですね、ありがとう(^^)葉担が無理して書いたあーばさんでしたww（廉ドコ） (2021年5月26日 0時) (
レス) id: 0a6f63d686 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - 改めて、良いお話…きゅん。 (2021年5月26日 0時) (レス) id: 4c9de357d4 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ayuhaさん» むちゃくちゃあーばさんの顔文字使うじゃないっすかwwwあーばせんせぇは幸せになりますけど、幸せになるところは書けません！！だって！！現役の！！葉担だから！！（主人公にさえ嫉妬）（当方既婚）コメントはどうぞお気軽にww (2020年12月22日 0時) (レス) id: 0a6f63d686 (このIDを非表示/違反報告)
ayuha(プロフ) - きのこさん» ひぃ！なんてこと！！('◇')お見知り頂いているなんてびっくり過ぎて、ちょっと軽くコメントした自分…申し訳ないです(汗)でも嬉しいです！主人公ちゃんが幸せになれて嬉しいけど、先生がその後幸せになれたらもっと嬉しいよーー('◇')← (2020年12月21日 10時) (レス) id: 3d6cda5c80 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - おさるさん» ペロよりペロいかえたん！！きゃわわ！！いいホテルのひっろいベッドでギリッッッギリの寸止めプレ（自主規制）（ドSきのこ降臨）（れぇん、ごめんな）あーばせんせぇ！！私、頑張って目を覚ますから！！元気になったらお嫁さんにしてネ！！！（誰か来た） (2020年12月19日 10時) (レス) id: 0a6f63d686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年12月6日 18時
