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「あの子がフラれるなんて珍しい。いいもの見せてもらったわー」
ケラケラと笑う先生は、なんだか紫耀の本物のお姉さんみたいだった。
岸「あ、そうだよ！！
その話がまだだったじゃん！！俺すっげー気になってたんだけど！！」
『だけどもうそろそろ行かないと、終電逃しますよ…』
岸「え、マジ！？もうそんな時間！？！？」
焦った顔で腕時計を覗き込む岸さんと共に席を立ち、「まだ飲む」と言う林先生に慌ただしくお礼を言う。
岸さんが会計してくれている隙を見て、先生は僅かに意味ありげな視線を私へと投げると
「紫耀、お酒が入るとあなたの話ばっかりなのよ。いつからそうだったのかは、もう覚えてないけど。だから今日も、初めて会ったような気がしなかった。」
と、小さな声で呟いた。
『…えっ…』
「けどまぁ、他のお相手がいるなら仕方ないわね。お幸せに〜」
「岸さんは…」と言いかけた私を、
「おーい、何してんだよ！早く行くぞ！！
ちょっと走んねぇとキツいかもしんない！！」
と、よく通る声が遮る。
誤解を解いている時間は無い。
ぺこり、と改めて小さく頭を下げて、足早にその場を去る。
ギリギリで駆け込んだ終電。
�犹舁圈△�酒が入るとあなたの話ばっかりなのよ。″
あの言葉に、どれほど深い意味があるのかは分からない。
知りたければ、本人に聞くしか無い。
紫耀は、家にいるだろうか。
当たり前のように2人で過ごした、新しくも無い3LDK。
紫耀は、「浮気者」の私のことを、待っていてくれるだろうか。
今更ながらの緊張と不安が、混み合う電車の中で少しずつ酔いを醒ましていく。
「家まで送る」と言う岸さん。
「大丈夫です」と遠慮したけれど、「いや！危ねーから！遠慮とかいらないから！何かあってからじゃ遅いし！」と、深夜にも関わらずフルボリュームの声で主張して来るので、申し訳無いな、と思いながらもお言葉に甘えることにした。
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きのこ(プロフ) - もちさん» 初めまして！コメントありがとうございます(^^)めっちゃピンポイント！！（笑）このセリフの回を更新する前から「え？私に試乗？」「いや、紫耀くんに乗りた（自主規制）」とツッコまれまくってましたww気に入ってもらえて嬉しいです！ (2020年12月4日 1時) (
レス) id: 0a6f63d686 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 初めまして！紫耀さんのある意味試乗…が最高でした(^^) (2020年12月4日 1時) (レス) id: 2cca891851 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - もさん» ありがとうございます！！暴れてもらえたなんて嬉しいですヽ(´▽｀)/「キュンが無い」でお馴染みアーンド平野紫耀書けない芸人のあたす、頑張りました！（当社比）楽しんで頂けてよかったです！！ (2020年12月3日 8時) (レス) id: 0a6f63d686 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - 一気読みさせて頂きました！紫耀くんの 俺の？ でもう心臓がギュンギュンして思わず暴れました。。。最高に面白かったです！ (2020年12月3日 0時) (レス) id: 9653ca93fc (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - butterpig4129さん» え！まさかのしょうかい、あーんど智くん！！知らなかったぁ！！独自の世界の住人がお好きなんですね（笑）私も3人とも大好きです〜☆ (2020年12月1日 17時) (レス) id: 0a6f63d686 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年11月6日 21時
