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『…？』
いつのまにか組み敷かれていたベッドの上で、涙目のまま見上げた紫耀の顔は
やはり、笑ってはいなかった。
紫「知りたい？
…なんで、わざわざこんな痕つけるんか。」
鋭い眼差しに、はっきりとした口調。
「聞いてはいけない」と、自分の中の本能が警鐘を鳴らす。
けれど小さく左右に振った首は、当然のように無視された。
紫耀が私の耳の下へそっと手を添え、反対側の首元に滲んだ血を舌ですくい取る。
『痛ぃッ………』
熱い舌が傷に滲みる。
明日、どうやって隠して学校に行こう。
バイトもある。
理由を聞かれたくない。
けどファミレスの制服では、この位置の傷は隠せない。
いや、それよりも
海人に
海人に見られたら…
紫「…そーゆーとこやで。」
声にハッとして意識を戻すと、パニックを起こす私のことを、冷たい瞳が見下ろしていた。
真夏の月は雲に隠されたのか、もう私たちを照らしてはくれない。
誰も
誰も、助けてくれない。
紫「…そーやって�狢召涼�か″に付け入られんよう、わざわざマーキングしとるんやから。
…�狡砲ぁ蹐箸�知るか。泣いてもええから、我慢せーよ。」
力ずくでうつ伏せへとひっくり返され、今度は肩甲骨のあたりに噛みつかれる。
痛い
怖い
けど、誰も助けてなんてくれない。
闇を照らすはずの月からさえ、見放されてしまった。
必死で顔を押し付けた紫耀の匂いの枕が、私の悲鳴と涙をどんどん吸い込んで行く。
あまりの恐怖と緊張と激痛に、私がそのまま意識を飛ばしたのがいつだったのかは
自分でもはっきりとは、分からなかった。
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きのこ(プロフ) - pipi_kpさん» え〜マジですか！？すごい！まだ覚えててくださっただけでも嬉しいです🫰ありがとうございます！このぐらいの短編は珍しいですが、また書きたいな〜！ (2023年1月11日 0時) (
レス) id: 4ab1c623f5 (このIDを非表示/違反報告)
pipi_kp(プロフ) - きのこさんこんばんは。let goが久しぶりに読みたくなってこちらへ来ました。冬になると毎年このジンくんとしょうくんを思い出してます。何度読んでも好きです！ (2023年1月10日 21時) (レス) @page40 id: c4a2b088a0 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - キンシコウさん» いえいえ、あちらでもゆるっとよろしくお願いしまーすヽ(´▽｀)/ (2020年7月25日 18時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
キンシコウ - ありがとうございます！！マシュマロ、了解しました、わざわざありがとうございます。 (2020年7月24日 0時) (レス) id: 89ad9cb972 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - キンシコウさん» どぉぞ〜。鍵垢ですけど、無言での申請で大丈夫でーす！今、ツアーの件でマシュマロ荒れてますけど、気にしないで下さいww (2020年7月23日 23時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年7月1日 23時
