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『ね、ねぇっ！！！！
こ、ここ入っちゃいけないトコだよねぇ！？！？』
お祭り会場の喧騒から離れてしばらく大通り沿いを歩き、辿り着いたのは遊泳禁止の札が出ている人気のない砂浜だった。
「だから穴場なんやて。あほちゃう？」
『で、でも危ないんじゃないの！？』
「ええやん別に。禁止なのは遊泳やろ？
泳がんもん、俺ら。」
屁理屈ぅぅぅ！！！
さっきまでの人混みが嘘のようにシーンとした空間は、
寄せては返す波の音と、歩いている間に始まってしまった花火の上がる、低い破裂音だけが聞こえる。
安定感のない砂浜。
少しずつ遠ざかる細い背中が、なんだかこれからの私たちの関係のように思えた。
手を伸ばしたいけれど、どうやら伸ばせないままお別れの日を迎えるようだ。
ほんの少し鼻の奥がツン…とした瞬間、廉がクルリと振り返った。
「…遅。」
『下駄で砂浜はマジで無理ゲー。』
「あー…そっかぁ…」
なんだかオシャレなサンダルを鳴らしながらこちらへ引き返して来た廉が、何も言わないまま私の手を取る。
つい今しがた�狄�ばしても届かない″と思っていたものが、突然そちらの方からやって来たことに驚いて、つい目をまん丸に見開いてしまった。
「…なんやその顔。別に彼氏もこんぐらいで怒ったりせぇへんやろ？
…いや、怒るか。ま、バレなきゃセーフってことで！」
ケラケラと薄っぺらい笑い声を上げる廉。
やっぱり女慣れしてて軽いなぁ…なんて思いつつも、「今しかない！」と心を決めて口を開く。
『…ごめん、さっき嘘ついた。彼氏いない。』
大きな紅茶色の目が大きく開く。
「えぇっ……何ソレだっさ…」
『うるさいな！！！正直に謝ったんだからいいじゃん！！！』
だっははは！！と、顔に似合わぬぞんざいな笑い声が聞こえて来る。
そのまま手を引かれて行った先は、まあまあ険しい岩場で
私は浴衣の裾を気にする余裕も無いまま、慌てふためきながら草履で岩をよじ登り
ついた先の波打ち際の高台からは、海の向こうに弾ける花火がよく見えて
まるでドラマのワンシーンのように、幻想的でロマンチックな景色だった。
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きのこ(プロフ) - りなさん» ブルゾンwwwほんまやなwwwゆうたとゆうたに挟まれる至福、味わって頂けたでしょうか！いつもとは一風変わった優しいお話にしてみました(^^)同期2人シリーズいいですよねぇ。れんかい双子ちゃんとか、きしひらピースフルワールドとかも楽しそう！ (2020年5月10日 10時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 両脇にWゆうたなんて、どんだけ贅沢なブルゾンなんですか！！！この世に男が35億いても関係ない！！近くに転がってる恋がダイヤモンド級すぎる！！！！！！！わたしも同期男2人自分1人の紅一点がいい！！！ダンダンダン！！！！(地団駄) (2020年5月10日 1時) (レス) id: c88146309b (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - おさるさん» ハッピーセットは廉くん的には「ついててもしゃーないもん」的な位置づけっぽいですけどねwwwおさるさん、Prince担さんだったんや！！知らなかった！！なのにいつも廉くんメイン読んでくれてありがとうww Prince担さんにWゆーた褒めてもらえて光栄だー！！ (2020年5月10日 0時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
おさる(プロフ) - お分かりいただけただろうか…私は岸担を名乗ったPrince担なのである…これはいつも取り乱して紫耀くんに落ちちゃうよりガチ悩みの選べないですね…あさひさん素敵なリクぐっじょぶ◎です！なによりきのこさん、Wゆうたのよくばりハッピーセットありがとうございます！ (2020年5月9日 23時) (レス) id: 7a7cf89df3 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - おさるさん» あっ、あれっ！？岸担のおさるさんのコメントがじぐのことばっかりだぞ！？！？これは新たな「自担とは」発動しちゃうヤツか！？ちなみにあさひさんからの「Wゆーたに取り合われたい」というリクでした！好評で嬉しいですヽ(´▽｀)/ (2020年5月9日 22時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年5月2日 3時
