40 side...REN ページ40
「ふっっっっっっっざけんなよお前！！！！」
目の前で優太…いや、岸先生がガチギレしとる。
力尽くで引っ張り出された押し入れの外。
正座したままベソベソ泣いとるAと
明後日の方を向いて、しらばっくれとる俺。
一通りホテル全体を探したけどどこにもいなかったので戻って来たら、玄関に2人の靴があることに気づいたらしい。
…部屋出る時に気づけば、わざわざ広いホテルの中探し回らんでもよかったのに。
ほーんま可哀想な大人。
岸「言ったじゃん！！俺、言ったじゃん！！
そーゆーのダメだってさぁ！！言ったよね！？！？なのに、なんですんだよ！！
しかも修学旅行中！！更にペナルティ中！！
ほんっっっと信じらんないんだけど！！！」
優太が異様にハイスピードでまばたきしながら、謎の半笑いで畳み掛けて来る。
怒りがピークに達したせいで、自分でもよくわからんままテンパっとるんやろな。
廉「あ″ー…だからぁ〜〜
誤解やって、誤解！！空気入れ替えよー思て窓開けたら外からデッカい蜂入って来てぇ〜、なんや興奮しとって危ないから、とりあえず押し入れに避難しただけやねんて！」
岸「嘘つけ！！
興奮してんの蜂じゃなくておめぇだろ！？！？」
廉「はぁ！？なんやソレ！！
優太のボリューム壊れた大声のせいで完璧萎えたっちゅーねん！！」
岸「やっぱ興奮してんじゃねぇかよこのバカ！！
大体そんなら松本はなんで泣いてんだよ！！！」
廉「蜂さん怖い〜って。」
岸「誰が信じんだよそんなもん！！
バカ！！！選抜のくせに大バカ！！！」
ギャーギャー言い合う俺と優太の横でずーっとベソかいてたAが、スンッと鼻を啜り上げた。
それが合図だったかのように、優太が勢いよくAの顔を覗き込む。
岸「おい松本！！正直に言えよ！？！？
永瀬に何された！？なんで押し入れにいたの！？！？お前の言い分信じるから！！！」
うわ、ひっど！！
俺の言い分は信頼度0%ってことやんか！！
…まぁ、あの状況じゃしゃーないか。
胡座をかいたまま片膝を立て、微妙にふんぞり返った姿勢のままチラッと隣を伺う。
Aは洗われたウサギみたいにぺそーんと下を向いたまま、小さい声でボソッと「…岸先生、ごめんなさい…」と呟き、
『…蜂さんが入って来ました……』
と、
消えそうな声で、そう言うた。
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きのこ(プロフ) - renrennagachanさん» 爆笑頂きましたー！！ありがとうございま〜す！！最近になって「ラブシチュの続き希望」と言うお声を頂き、「あ、コレが好きな人いるんだ…」と気づいた作者です。嬉しい！これの続きの短編もありますので、もし気になったら覗いてみて下さい〜 (2020年10月7日 15時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
renrennagachan(プロフ) - はいダメぇぇぇー！のくだりがマジで永瀬廉すぎて頭抱えました爆笑サイコーです！！こっそり続き待ってた根っからのび太系女子なので今回とても嬉しかったです！！ジャイ廉ごちそうさまでした！！！ (2020年10月7日 0時) (レス) id: 91d0c85321 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(^^)こちらのお話は私も気に入っていたので、楽しんでもらえて嬉しいです！！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - もう本当に本当におもしろくてキュンキュンして最高でした！これからも楽しいお話書き続けて下さい！待ってます！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 07dfb12e8b (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - とぅーしょーさん» もう全身のどこにも見当たらないキュンを無理やり絞り出しました…。楽しんでもらえたようで嬉しいですヽ(´▽｀)/ (2020年4月30日 15時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年4月17日 1時
