10 side...REN ページ10
またベソかきだしたAを、優太が困り果てた顔で眺めとる。
岸「…やっぱ、遭難した時のこと思い出しちゃったりする……？」
『それはもう大丈夫です！！
単純に、廉くんと一緒なのが辛いんです！！！』
泣き声のくせに、イヤにはっきり聞こえて来たヒドすぎるクレーム。
おそらくコンクリ以上に固まっていたであろう俺の顔を
教壇から
優太が哀れむような目で、見下ろしていた。
＊
.
岸「………コクるとか以前にさぁ……お前、なんかもう嫌われてない…？」
廉「………もしかしたらそんな気もせーへんでも無いけど………原因思い当たらんもん。もー…ホンマあいつ意味わからん……」
岸「そもそもさ、�狢膵イ�″って言われたの自体が聞き間違いだったんじゃないの？
�狢臺 蹐箸��狢腟函蹐箸�さぁ…」
廉「どんな会話の流れやねん！！！！
�猯�くん大福″って何よ！？！？太ってへんし、地黒やし！！！仮説がテキトー過ぎやろ！！！」
放課後。
なんだかんだ言われてまた呼び出された雑用。
でも多分今日は、ホンマは用事なんて無かったんやと思う。
昼間のAと俺の様子を心配した優太が、
単に話す時間を取ろうとして、わざわざいらん用事を言いつけて来たんやろな。
岸「だってさぁー…そうとしか思えねぇじゃん。
お前が転校して来てすぐの頃の感じに逆戻りしてるよ？
あのー……お前さぁ…ホントは嫌がってんのに……そのー……無理に続けたりとか、してない…よ…ね……？？」
廉「はぁっ！？！？
するワケないやん、そんなん！！！
思ったより止まらんかった感は無きにしもあらずやけと、それでも大したことしてへんわ！！！！」
岸「え″〜〜〜…ホントかなぁ…。
俺、お前が松本のこと襲ってんの現行犯で見ちゃってるからなぁ…」
廉「だぁぁぁかぁぁぁらぁぁぁ！！！
あれはジャージ取り戻そうとしとっただけやねんって！！！何ッッッ回説明したら分かんねん！！！」
結局優太とまで喧嘩別れして、ふてくされた顔で自転車に乗る。
当然、Aは待ってたりはせーへんかった。
廉「チッ………何がそんな気にいらんねん。」
眉間にシワを寄せたまま
散りかけの桜が舞う校門を
今日は1人分の重さのペダルを漕ぎながら、勢いよく走り抜けた。
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きのこ(プロフ) - renrennagachanさん» 爆笑頂きましたー！！ありがとうございま〜す！！最近になって「ラブシチュの続き希望」と言うお声を頂き、「あ、コレが好きな人いるんだ…」と気づいた作者です。嬉しい！これの続きの短編もありますので、もし気になったら覗いてみて下さい〜 (2020年10月7日 15時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
renrennagachan(プロフ) - はいダメぇぇぇー！のくだりがマジで永瀬廉すぎて頭抱えました爆笑サイコーです！！こっそり続き待ってた根っからのび太系女子なので今回とても嬉しかったです！！ジャイ廉ごちそうさまでした！！！ (2020年10月7日 0時) (レス) id: 91d0c85321 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(^^)こちらのお話は私も気に入っていたので、楽しんでもらえて嬉しいです！！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - もう本当に本当におもしろくてキュンキュンして最高でした！これからも楽しいお話書き続けて下さい！待ってます！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 07dfb12e8b (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - とぅーしょーさん» もう全身のどこにも見当たらないキュンを無理やり絞り出しました…。楽しんでもらえたようで嬉しいですヽ(´▽｀)/ (2020年4月30日 15時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年4月17日 1時
