Lφve Rainbow 2 【Kaito.T】

46 side...REN ページ5

廉「なーんか気になって、頼まれてもないのにアレコレ構ってまうんやろ？自分にメリットも無いのに。」




海「…そぉ。そんなこと今まで無かった。
特に同級生に対してなんて、興味すら持ったことなかった。」





「お前、重度のシスコンやったもんなぁ…」と、隣から紫耀の苦笑いが聞こえて来る。



けど海人はいまいちピンと来てないのか、
なんだかボケッとした顔のまま口を開けて、俺らの顔を代わる代わる眺めとる。





廉「…にっぶぅ。
んー…んじゃ例えば、Aちゃんが海人のこと好きーって言って来たらどーするん？」




海「やる。」





廉「…チッ……ほんまクソやなお前……。
んじゃあ他の男がAちゃんに手ぇ出そーとしてたらどーすんの？」




海「殺す。」





紫「…極端やなぁ〜………相変わらずヤンデレは直っとらんみたいやけど…まぁでもやっぱり、ソレは恋やわ！」





廉「しかも今までそんな感情、持ったことなかったんやろ？初恋やん！！高3にして！！！
うわ遅ッ！！！シスコン歴長過ぎて、既に青春終わりかけやんか！！えかったなぁぁぁあココで目ぇ覚めて！！！Aちゃんに感謝やな！！」





どんどん進む俺らの話に理解が追いついていないのか、海人がデカい目を見開いたまま口をパクパクさせとる。



けど少ししてから、思い出したようにポツリと
特徴的な甘ったるい声を出した。





海「…今度、合宿するんだ。」




紫・廉「………へ？」




海「ゴールデンウィークに、俺の部屋で。
カンヅメで勉強教えるからって。バイトのことバラされたくなかったら、つべこべ言わずにちゃんと来いっつって。」




廉「うっわ………身の危険しか感じられへん………」




海「…………何かしらテキトーな理由つけて手ぇ出そっかなって思ってたんだけど……
…もしかして……出さない方がいい………？？」







わずかな沈黙のあと、俺と紫耀から「はぁーーーーー…」と、盛大な溜息が漏れる。





紫「…お前はホンッッッマに……順番てもんが一切分かっとらんねんなー…」




紫耀が頬杖つきながら苦笑いしとる。




「お前も大概やけどな」って言葉を飲み込んだ俺を、誰か褒めて。




なーんて思っとったら、






海「2人に言われたくないんだけど。」







と、目の前のエキゾチックな顔が




俺と紫耀の顔を、つまらなそうに眺めとった。

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