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岸「すげー！！急にお邪魔したのに、ちゃんと片付いてるんだね！！」
コートを脱ぎながらキョロキョロする岸先輩は勧めたハンガーを遠慮して、濃紺のコートを綺麗に畳んで部屋の隅に置いていた。
『いやー、たまたま週末に大掃除したところだったんですよ！』
とは言え本当は毎日のように海人が来るので、平日もそこまでひどく散らかってはいない。
褒められたのがなんだか照れ臭くて、素直にお礼が言えなかっただけだ。
コタツなのにきちんと正座したまま、パソコンも手帳もタブレットも開く気配のない岸先輩を見て、先にご飯にすることにした。
朝炊いて保温にしていた白ごはんと、作り置きのおかずを何品か適当に出す。
岸「えっ！！何々！？！？ご飯！？！？」
『だって岸先輩、資料進める素振り無いじゃないですか。』
岸「あ、そーだそーだ！！
それやりに来たんだったわ！！悪りぃ！！つい物珍しくてキョロキョロしてたら、目的忘れちゃってた！！」
『そうだろうなって思ったんで、先にご飯の用意をしました。』
岸「ごめんごめん！！！食べたら絶対真面目にやる！！命かける！！」
『命まではいらないです。』
軽口を叩きながら始まった質素な晩餐。
でも岸先輩は「うめーーーー！！！」と大袈裟に喜んでくれて、大きな目は子どものようにキラキラしていた。
何が好きなんだろう。知ってたら作ったのに。
お蕎麦はさすがに、お店の方が美味しいだろうけど。
嬉しそうにクシャクシャの顔でご飯を食べる岸先輩と、せっせとお茶を出したり空のお皿を下げたりと、なんだか落ち着かない私。
そんな慣れないままごとのような空気を感じ取ったらしい岸先輩が、謎の半笑いで口を開いた。
岸「なんか、こーやって一緒にご飯食べてるとさぁ…」
『あー…』
「新婚さんみたいじゃない！？』
『本当に兄妹みたいですね。』
.
その場がシーン…と静まり返る。
…どうしよう。
…お互い大した意味なんて無いのに、タイミングが絶望的に悪かった。
固まった岸先輩のパクパクした口から、何か言葉が出そうになった…
その時。
「ねぇ、俺、ただいまって言ってるんだけど。」
玄関の方から、
なんだか拗ねたような、甘ったるい声が聞こえて来た。
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きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» びっくりした！ゆりさんかぁ（笑）おかわり嬉しいです！！じゅーん！！上司な嵐さんは最高や… (2020年10月6日 1時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - じゅーん！そして岸パイセン。今日幸せにおかわりしました。明日は京都編読もっと！(おかわりの報告ごめんなさい) (2020年10月6日 0時) (レス) id: 4c9de357d4 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございます(^^)岸くんはいつも「ただの岸くん」を目指して手探りで書いてます（笑）決して自信があるわけではないので、お褒めの言葉を頂けて嬉しいでするヽ(´▽｀)/ (2020年8月13日 14時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - きのこさーん！！岸くんやばいです！きのこさんが書く岸くんがタイプすぎます！PC画面見ながら手をきゅっと握られたいです！しかも紳士すぎる！キスまでで頑張って我慢してるのかわいい！そして続きが気になる…（笑）これからもきのこさんの岸くん楽しみにしてます♪ (2020年8月13日 10時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - まっちゃさん» わぁ、温存しがちなまっちゃさんじゃないですか！また読んで頂けて嬉しいです(^^)実はきのこの読者さんの中で岸担さんの割合って多くないんですが、岸くんのお話は異様にコメ欄が盛り上がるんですww岸くん自身のお人柄ですかね！楽しんでもらえたら幸いです！ (2020年5月10日 18時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年2月4日 23時
