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結局は松本さんも一緒に参加した飲み会で、私はいつもよりもかなりハイペースで飲んでしまった。
原因に心当たりはある。
「これは飲み過ぎだな」という自覚もあった。
けれど止まらなかった。
最初は一緒にはしゃいでいた男性陣も段々と私の様子がおかしいことに気づき始め、
紫耀くん、松本さん、永瀬の順番で私を止めに入ったけど、結局はぐでんぐでんに酔っ払ってしまった。
足元が覚束ない…という感覚を初めて味わった。
フワフワするけれどどこか落ち着かず、案外気持ち良くは無いものなのだと知った。
廉「あーあーあーあー！だから言うたやん！
んも〜…コイツどーしますぅ？
俺の方はまだそんなに酔っ払ってないっスけど。」
紫「方向的に近いのは俺かな？
一緒にタクシー乗せて帰りますぅ？？
住所言えるんかな…」
なんだか馴染み深い声が聞こえる。
心配と迷惑をかけていることはなんとなく分かる。
でもさすがに今日「1人で帰れます」と言うのは無理ある……と思った、その時。
松「いーよ、俺が行くから。」
なんだかつまらなそうにも面倒くさそうにも聞こえる声が、項垂れる私の頭の上に降って来た。
廉・紫「「え？？？」」
2人の声が綺麗に重なる。
松「はっきり言ってお前ら、信用できねーもん(笑)」
呆れたような笑い声に2人がギャーギャー反論している。
紫「えぇっ！？ヒドないですか！？！？
同じチームの仲間やのに、何もするワケないやないですかぁっ！！」
廉「いや実績！実績！今までだって何度も送り届けてますって！！紫耀はともかく俺は安全っスわ！！」
紫「えっ、ここで裏切るの？」
ワーワー飛び交うリズミカルな関西弁を、相変わらず落ち着いた声色が静かに制す。
松「ま、俺上司だし。一応、責任持って見届けとくわ！お前らもフラフラ遊び歩いてないで、ちゃんと自分ち帰って寝ろよ！」
2人の返事も聞かぬまま、力強い腕に引っ張られて夜の繁華街を歩き
そのままタクシーに乗せられると、松本さんが私の家までの道順を簡潔に説明している声が聞こえて来た。
軽いエンジン音と共に走り出す車体。
わずかな暖房と、大人っぽい香水の匂い。
目を閉じたら、どこか違う世界へ行けそうだな。
大切な誰かがいない
遠い遠い、夢の世界。
閉じたまぶたの裏に、季節外れの大きな太陽のような笑顔が
薄っすらと、見えたような気がした。
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きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» びっくりした！ゆりさんかぁ（笑）おかわり嬉しいです！！じゅーん！！上司な嵐さんは最高や… (2020年10月6日 1時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - じゅーん！そして岸パイセン。今日幸せにおかわりしました。明日は京都編読もっと！(おかわりの報告ごめんなさい) (2020年10月6日 0時) (レス) id: 4c9de357d4 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございます(^^)岸くんはいつも「ただの岸くん」を目指して手探りで書いてます（笑）決して自信があるわけではないので、お褒めの言葉を頂けて嬉しいでするヽ(´▽｀)/ (2020年8月13日 14時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - きのこさーん！！岸くんやばいです！きのこさんが書く岸くんがタイプすぎます！PC画面見ながら手をきゅっと握られたいです！しかも紳士すぎる！キスまでで頑張って我慢してるのかわいい！そして続きが気になる…（笑）これからもきのこさんの岸くん楽しみにしてます♪ (2020年8月13日 10時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - まっちゃさん» わぁ、温存しがちなまっちゃさんじゃないですか！また読んで頂けて嬉しいです(^^)実はきのこの読者さんの中で岸担さんの割合って多くないんですが、岸くんのお話は異様にコメ欄が盛り上がるんですww岸くん自身のお人柄ですかね！楽しんでもらえたら幸いです！ (2020年5月10日 18時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年2月4日 23時
