SHE! HER! HER! 【REN】

33 ページ33

廉「…言うたやん。
�爛曠鵐泙里┐�男なら絶対みんなお前の良さ分かるはずや″って。�牴兇澆燭い福蹐辰董帖�
なんかずっとスルーされとったけど……そんでこの結果ってことは、俺…フラれたってコトやんな。」




忘れてると思っていた、あの言葉。
妹へのあてつけだとばっかり思っていたのに…




まさか、本気で言ってた！？！？



え″ーーーーーー分ッッッかりにくぅ！！！！



不器用！！！そうだ！！！永瀬は不器用！！





『え″、フ、フってない！！！
フってないよ！！！
海人とも付き合ってないし！！！』





廉「…え？？？そーなん？」




『そ、そうだよ！
昨日は確かに一緒に外出したけど…でも付き合ってはいない！！永瀬のこともフってない！！！決してフってない！！！』




廉「……それってつまり、どーゆーことなん？」




『え″っ！？！？』




ただでさえテンパっているのに、予想外の言葉ばかりで頭が上手く働かない。
頭の片隅に岸先輩が浮かんだけど、今は特に何の役にも立たない。




『…え、えーっと……だからぁ……そのぉ……』




私は今、どんな顔で
何を言えばいいの？



でも、後悔したくない。
今度こそ、強がりを捨てた自分を見せたい。



そうは思うものの、やはり素質が無いものは無いのか……




何も………考えつかない………




放送事故みたいな時間が流れた後、不意に永瀬が、その整った顔を大きく綻ばせた。





廉「…だはは！！嘘嘘！！！分かるって！！
そんだけ赤いほっぺで�爛佞辰討覆ぁ輜�呼されたらな！(笑)」




大きな手で頭をポンポンされる。



顔中に熱が集まるのを感じる。





廉「まだ明日も研修あるし、そろそろ戻ろか？
その顔見れただけで十分やわ！！下手な言葉より全然伝わった(笑)」




ほっぺツンツンされながら研修所へと戻る。







全然顔を上げられないままの帰り道。





私は、隣から微かに聞こえる甘くて高い鼻歌に




俯きながら、ただひたすら耳を傾けていた。

34→←32

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す