27 ページ27
簡単な夕飯を食べて家でゴロゴロしていたら突然ドアが開き、ケーキを持った海人が久しぶりに押しかけて来た。
海「え?せっかく邪魔しに来たのに、今日は1人??
てゆーか、元気なぁい!クリスマスだよ!?
どしたのぉ?」
なんだか懐かしく感じる、甘く掠れた声。
気心知れた海人の優しい口調に、ここ数日ピンと糸が張ったままだった心がついつい緩み
なんだかんだでこの前の妹と永瀬の話を
ローテンションのまま、あらかた全部話してしまった。
海人「ふぅ〜〜〜ん……なぁんだ、やっぱアイツじゃん。」
『え?』
聞き終えた後、つまらなそうに息を吐く海人をなんだか不思議に思ったけど、彼はそれ以上は何も言わなかった。
そして、しょんぼりしている私を安心させるかのようにふんわりと笑いかけると
海「…Aさん!
クリスマスなんだし、お外行こうよ!」
と言って、私の腕を取って立ち上がらせた。
『え、でもせっかくケーキ持って来てくれたのに…』
海「それは帰って来たら食べればいーっしょ!」
言われるがまま混み合う電車に再び乗り込み、着いたのは色とりどりのイルミネーションが光る、おめかしした夜のお台場だった。
海人は私の手を引いたまま、今まで外から見たことしかなかった大観覧車へと並ぶ。
クリスマスだけあって長蛇の列。
海人はしゃべらないまま
ずっと私の手を、痛いほど強く握りしめていた。
2235人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» 気づくのが遅くなりました!さーせん!通知来てねぇぞ?(怒)おかわりしはは、ありがとうございます!白米は旅館で出るので、そのあとに布団の中でもっといいもの与えてあげて(自主規制) (2020年10月14日 11時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - 久しぶりのしはは。感無量。良い子で平らげる廉さんに白米たくさん与えたい。ありがとうございました! (2020年10月5日 3時) (レス) id: 4c9de357d4 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ななかわさん» わーありがとうございます!微妙にノリの軽いチャラ廉は私もお気に入りですww好きになってもらえて嬉しいですヽ(´▽`)/たまーに質問頂くんですが、書いてる時は別にキュンともギュンともしませんww淡々としたもんで、全然潤わないですww (2020年4月16日 16時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ななかわ(プロフ) - きのこさんの作品でこちらが一番好きです。終始ドヤ顔風で、得意げにぜったい俺に惚れた!って思うれんくんを想像したらめちゃくちゃかわいかったのに、まさか真顔( ˙-˙ )で書いてらしたなんて……笑 (2020年4月16日 10時) (レス) id: fe68b6cd78 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - みずほさん» いえいえ、お話はお暇なときに読んでもらえれば十分ですよ!Black Jokeもハマってもらえて嬉しいです(^^)つい先日無事に完結しましたので、また思い出した時にでも覗いてもらえれば嬉しいです! (2020年4月16日 0時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きのこ | 作成日時:2020年1月16日 23時