SHE! HER! HER! 【REN】

17 side...REN ページ17

めっちゃキレた。



久々に、めっちゃキレた。




顔にも態度にも出さんかったけど、ホンマは線路に突き落としたろーかと思った。





あの日、Aに頼まれてアイツの妹を送って行った時



妹は、全力で俺を落としにかかって来た。



甘えたアニメ声に上目遣い

適度なボディタッチに、含みを持たせるような会話。





まるでモテテクの見本市のような節操の無さ。




でもな。




そーゆーのが通じんのって、大してモテへんモブ男だけやで。




�牴兇膨未犬襦蹐辰道廚辰箸觧�点で、コイツの歴代彼氏たちのレベルなんてたかが知れとるわ。


免疫の無い男を数だけ確保して侍らせて、お姫様気取りのヒロインごっこ。



虫唾が走るわ。




妹「でもぉ、最初はホントびっくりしちゃった！お姉ちゃんに、こーんなイケメンの彼氏できたのかと思って！」




運悪く同じ方向やった電車の中。



隙のないネイルの手で吊革に掴まりながら、電車の揺れに便乗して何度も体を押し付けてくる。



ヤメろや、ウザったい。
「痴漢ですー」って叫んだろかな。





廉「いやぁ〜、入社以来仲良くしとるとは思うんスけどぉ……残念ながらそーゆー目では見られてないっスねぇ〜。」





愛想笑いで誤魔化す。
ま、ホンマのことやねんけど。





妹「あぁー。
なんかぁ…お姉ちゃんに好きな人ができると、なぜかいっつもその人に私の方が告白されちゃうんですよねぇ〜。タイミングが悪いのかなぁって思うんですけどぉ〜…。そんなことが続いて、なんかもー恋愛とかよくわかんなくなっちゃってるみたいなんですよねー。」





え、そのエピ自分から言うん？


コレ、絶対「そりゃ君のが可愛いもん」ってセリフ待ちやん。


なぁにが�爛織ぅ潺鵐阿�悪い″やねん。
わざとらし。



俺、確信したわ。



コイツ…多分、Aに彼氏なり彼氏候補なりができた時点で、自分の方から粉かけに行っとるわ。



面白半分なのか


「姉の彼氏もみんな私を好きになる」って武勇伝が欲しいんかわからんけど



絶対、意図的にやっとる。




俺への態度が物語っとる。









自分の頭に、煮えたぎるような怒りが湧いてくるのを感じた。

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