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廉「お疲れぇ!こっちこっちぃ〜!!」
バーの看板の横に立つ私たちのところへ、1人の女の子が歩いて来た。
ふんわりとしたショートの茶髪。
服装はジーパンにスニーカー、ミリタリーコートとシンプルだけど、それでも発光しているかのような爐姫様オーラ″がすごい。
顔だって、多分ほとんどすっぴんだ。
ツヤツヤの唇は、リップクリームぐらいは塗ってるかな?って程度。
「あんなん、メッキ塗ってブランド品のフリしとるパチもんやん。」
前に紫耀くんに言われた言葉を思い出す。
そうか。
これが、「本物のお姫様」なのか。
取り繕わなくても
飾りたてなくても
ただそこにいるだけで溢れるキラキラ感と、目が吸い込まれるような造形美。
挨拶も忘れてぽかーんと口を開けていたら、永瀬がその子に向けて笑顔で話し出した。
廉「悪かったなぁ、休みの日に!!
ずっと新宿で待っててくれたんやろ??
変な男に声かけられへんかった?
ちょい時間かかったけど、ようやく出番やで!!
事情はこの前話した通りやわ。
この店の中におる2人の狠砲諒″、頼むで!」
永瀬が妹カップルの服装や特徴を簡単に説明する。
玄「ついでに買い物してたし、大丈夫だよぉ?
へんな男は追い払った!
男の方ね??おっけぇ〜、任せてぇ〜」
意外と低い、けど甘みのある声。
なぜか彼女は永瀬ではなく私ににっこりと笑いかけると、手ぶらのままでバーの中へとスタスタ入って行った。
廉「よし、これでお前の妹は終わりやで。」
『…何するつもりなの?』
廉「ええから、楽しみに待っとき!」
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きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» 気づくのが遅くなりました!さーせん!通知来てねぇぞ?(怒)おかわりしはは、ありがとうございます!白米は旅館で出るので、そのあとに布団の中でもっといいもの与えてあげて(自主規制) (2020年10月14日 11時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - 久しぶりのしはは。感無量。良い子で平らげる廉さんに白米たくさん与えたい。ありがとうございました! (2020年10月5日 3時) (レス) id: 4c9de357d4 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ななかわさん» わーありがとうございます!微妙にノリの軽いチャラ廉は私もお気に入りですww好きになってもらえて嬉しいですヽ(´▽`)/たまーに質問頂くんですが、書いてる時は別にキュンともギュンともしませんww淡々としたもんで、全然潤わないですww (2020年4月16日 16時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ななかわ(プロフ) - きのこさんの作品でこちらが一番好きです。終始ドヤ顔風で、得意げにぜったい俺に惚れた!って思うれんくんを想像したらめちゃくちゃかわいかったのに、まさか真顔( ˙-˙ )で書いてらしたなんて……笑 (2020年4月16日 10時) (レス) id: fe68b6cd78 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - みずほさん» いえいえ、お話はお暇なときに読んでもらえれば十分ですよ!Black Jokeもハマってもらえて嬉しいです(^^)つい先日無事に完結しましたので、また思い出した時にでも覗いてもらえれば嬉しいです! (2020年4月16日 0時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きのこ | 作成日時:2020年1月16日 23時