35 ページ35
廉「てゆーかお前…案外早かったけど、あの子たちどーしたん？」
紫「全員潰して来たで。」
廉「え？酒？」
紫「バイクやったし酒ちゃうけど、方法は内緒♡」
廉「あ、そ。お疲れぇ〜」
紫「雨の中のバイクめちゃ寒いわぁ〜…。
汗も冷えてもーたし…俺、先に風呂入るわぁ。」
『…………………………。』
相変わらずどこか余裕綽綽の食えない弟2人を
ジトーっとした目で眺める。
紫「Aちゃん、意地悪な廉に愛想つかしたら俺んトコ来てええからな♡
Aちゃんになら、ちゃんと優しくするで！」
廉「なんでやねん！！今日始まったばっかりやのに！！次の予約いらんねん！！」
紫「付き合い始めたからって、廉の弁当だけおかず増やしたりご飯大盛りにしたりすんのはあかんで。」
…2人とも発想は同じなんだな。
『…てゆーか、コレって付き合ってんの？』
廉「せやで☆」
え、断言？？私の意見は？？
…やっぱり今日も安定のジャイアンだな……。
まぁいっか………
噂によると、これは「恋」らしいし……
紫「ま、パンツはもう廉でしゃーないけどな！」
思わず「ぶふっ！！」っと口から変な空気が出た。
『は、はぃっ！？！？いや、見せないよ！！！』
慌ててショートパンツの裾をしっかりと抑える。
廉「は？なんで？
もう公式の解禁やろ？」
『公式！？何の公式！？！？解禁してない！！』
なんだかんだで変わらない2人に何とも言えない疑念を感じながらも
��1人の夜にかけつけてくれる人″がいる安心感は、その不安を遥かに上回り、
これからは寒い夜も、温かい紅茶や甘いクッキーと同じくらい
好きになれそうな気がした。
『…卵かけご飯食べよっかなー。』
紫「あれ？夕飯食べとらんの？」
『食べたけど。』
廉「2回目！？太るで！？」
『悪かったね、素人くさい大根足で。』
廉「…バリ根に持っとるやん。」
「ふんっ」と細い体を押しやり、本日2回目の夕飯を食べるために、いつのまにか電気のつくようになったリビングに入る。
なぜかカルガモのように後をくっついて来る2人にちょっと笑いそうになりながら
色とりどりの食材で溢れる、狭いキッチンで
3人暮らしには少し小さい冷蔵庫から取り出した赤玉の卵を
鼻歌を歌いながら
パカっ、と音を立てて割った。
【END】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2340人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこ(プロフ) - ながちぇ担ティアラさん» ありがとうございます(^^)キュンよりギャグですが…楽しんでもらえたら嬉しいですヽ(´▽｀)/ (2020年4月19日 13時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ながちぇ担ティアラ - 主様の作品最高ですね！ (2020年4月19日 10時) (レス) id: b4d5e7e24c (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - りなさん» 逆にね？しっかりしちゃうんだ（笑）紫耀くん現象wwwむしろ紫耀くんもツッコミなので、れんれんがボケ倒してるという希少パターンwwボケ仲間はあーばせんせぇかな？？ (2020年2月2日 15時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
りな - なんか主人公、れんれんを前にすると微妙に人格変わってる気がして面白いです(爆)他では天然乙女でも、れんれんの前ではツッコミ担当みたいで好きですwww (2020年2月2日 14時) (レス) id: a5dc901322 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - にむさん» お忙しい中、完結を見届けて下さってありがとうございます！永瀬担さんにれんれんルート楽しんでもらえて嬉しいですヽ(´▽｀)/近々パス付き毒きのこでビタスイ紫耀くんの続編行きますので、もしお時間あれば覗いてみて下さいね(^^)最後までありがとうございました☆ (2019年11月25日 1時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きのこ
| 作成日時：2019年11月15日 23時
