22 ページ22
廉くんが怒っている。
土曜日も日曜日も怒ってて、今朝も1人でさっさと学校へ行ってしまった。
紫耀くんは「ほっといたらええねん。ただのシスコンのヤキモチ焼きやわ！！」と笑ってたけど、
助けてくれたお礼も言ってないし
なんか怒らせちゃったの、私みたいだし
何より、早くいつも通りに戻りたいし
学校でもいいから、廉くんとちゃんと話して仲直りできればいいんだけど。
授業中、隙を見てチラッと廉くんの方を伺うと、何度か目が合った。
曖昧に微笑むものの、やはり向こうはプイッっと顔を逸らしてしまう。
…まだ怒ってるのかなぁ。
でも、じゃあなんでこっち見てるんだろ…
まだまだ、多感な�狡錙蹐竜せ�ちはわかんないな…
「ふー…」っと小さく息を吐きながら、視線を黒板へと戻した。
そして、昼休み。
『廉くん。』
今朝、廉くんは私が起きる前に学校へ行ってしまった。
購買に行こうとしていたところを呼び止めて、お弁当を渡す。
廉くんはちょっと戸惑った顔を見せた後、
廉「…別に、たまにはパン食べたい日もあんねんけど。」
と、こちらを見ないまま呟いた。
『そ、そっか…ごめん。』
引っ込めようとしたら、廉くんが少し慌てたようにポケットから手を出した。
けど…
紫「ほんなら、俺2つ食べるで！！」
『え？』
廉「はぁっ！？」
ニコニコした紫耀くんが、私の手からヒョイっとお弁当を掴み上げる。
紫「今日、4限が体育やったからめっちゃお腹空いとんねん！！ちょーどよかったわ！！」
『なら良かった！！
ごめんね、中身…2つとも同じだけど。』
紫「全然ええよ〜ぉ！」
廉「オイ！！ちょっ………！！」
廉くんが焦ったように立ち去ろうとする紫耀くんの背中を振り返る。
その時、
「廉！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2340人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこ(プロフ) - ながちぇ担ティアラさん» ありがとうございます(^^)キュンよりギャグですが…楽しんでもらえたら嬉しいですヽ(´▽｀)/ (2020年4月19日 13時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ながちぇ担ティアラ - 主様の作品最高ですね！ (2020年4月19日 10時) (レス) id: b4d5e7e24c (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - りなさん» 逆にね？しっかりしちゃうんだ（笑）紫耀くん現象wwwむしろ紫耀くんもツッコミなので、れんれんがボケ倒してるという希少パターンwwボケ仲間はあーばせんせぇかな？？ (2020年2月2日 15時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
りな - なんか主人公、れんれんを前にすると微妙に人格変わってる気がして面白いです(爆)他では天然乙女でも、れんれんの前ではツッコミ担当みたいで好きですwww (2020年2月2日 14時) (レス) id: a5dc901322 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - にむさん» お忙しい中、完結を見届けて下さってありがとうございます！永瀬担さんにれんれんルート楽しんでもらえて嬉しいですヽ(´▽｀)/近々パス付き毒きのこでビタスイ紫耀くんの続編行きますので、もしお時間あれば覗いてみて下さいね(^^)最後までありがとうございました☆ (2019年11月25日 1時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きのこ
| 作成日時：2019年11月15日 23時
