35 ページ35
廉「そーいやさー…冬休み、俺イギリス行くわ。」
『え?』
紫「え?」
来週からいよいよ冬休み、というある日。
晩ご飯を食べながら、廉くんが思い出したようにポソっと呟いた。
紫「親んトコ行くん?」
廉「そ。
修学旅行の積立金、返ってきたしな。
元々、卒業したら俺も来いって言われてたんよ。」
中止になった修学旅行は、各家庭に色んな臨時イベントをもたらしたらしい。
廉「せっかく海外に親がいるんやから、大学入る前に1年ぐらい語学留学してもええかなーって。
今回はその下見やな。顧問にももう話して、冬休みの部活は休むってコトで話ついとんねん。」
『えーーー!?!?
イギリスって紳士の国だよ!?
廉くん大丈夫なの!?』
廉くんにギロッと睨まれ、私のお皿の唐揚げを1つ盗られた。
廉「…だからぁ…卒業したらお前ら2人暮らしなるやん。そしたら思う存分イチャつけるんやから、それまではキョーダイモードオンにしといてや!?気まずくてかなわんわ!!」
『え″』
廉「ふん!毎日一緒で、気づかんとでも思ったか!!このアホカップル!!」
廉くんが立ち上がりながら私のほっぺをブニッとつねり、空のお皿をシンクに投げ込んだあと、いつも通りドタドタと足を鳴らして自分の部屋へと戻って行った。
紫「…なんや、バレとったん!」
『き、気まずぅぅう〜い!!』
紫「それでもあのスタイル崩さんのやな。
ほーんま可愛くないわぁ…」
『???』
紫耀くんが言ってることはよく分からなかったけど、冬休みは廉くんいないのかぁ。
元々はお休みに入ったら親たちの新居に遊びに行くことになっていた。
そこで初めての家族での年越しをする…って話だったんだけど。
まぁ廉くんは廉くんでホントの自分の家族と年越しできるんだから、ちょうどいいのかな。
『イギリスのクリスマス、素敵だろうね!!
いいなぁ!!!』
映画で見た海外の巨大なクリスマスツリーを思い出してうっとりした声を上げていたら、
紫「俺らもどっか行く?」
と、お味噌汁を飲んでいた紫耀くんが、ポソっと呟いた。
2086人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこ(プロフ) - りなさん» そ!こ!? (2020年2月5日 21時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
りな - イケメンのオタクなれんれん最高っす、、、 (2020年2月5日 19時) (レス) id: a5dc901322 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - LABIさん» 中身濃かった!?よかったー、嬉しいです!お忙しい中ありがとーございました!れんれんうるさいからアップして来たよ!!本来のきのこのテイストを思い出せるギャグ風味。お試しあれ。 (2019年11月15日 23時) (レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
LABI(プロフ) - 1番の万歳はれんれんの軽い感触のちゅっでした!(おまけ最高) (2019年11月15日 22時) (レス) id: 3649cec9a9 (このIDを非表示/違反報告)
LABI(プロフ) - きのこさん完結おつかれんれんでした!!いやー楽しかったw中身濃いwwクローゼット万歳。舌万歳。ありがとうございます胸いっぱいです〜!旬も終わりかけとか言わないで!!w次はれーん!待ちに待ったれーーん!れーんれーんれーん (2019年11月15日 22時) (レス) id: 3649cec9a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きのこ | 作成日時:2019年11月6日 17時