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その後はいつも通りの毎日が過ぎて行き、気づけば体育祭の日を迎えていた。
…私の弟たちの活躍は、目を見張るものがあった。
徒競走の紫耀くんはぶっち切り1位で、廉くんも細っそい足で2位を獲得していた。
いや、紫耀くんなんでホントに写真部なの!?あのガッチガチの筋肉、ハリボテじゃないんじゃん!!!
勿体なぁーーーーい!!!
呆気に取られてたところへ、走り終えた生徒たちが戻ってきた。
廉「だーーーーっ!!!
なんで走んの紫耀と同じ組やねん!!
アイツおらんかったら絶対1位やったのに!!!」
『廉くんも速かったよ!!
紫耀くんとは別の競技もあるんだから、そっちで1位狙えばいいじゃん!!』
廉くんは「生意気に、慰めとるつもりか!」と、私の左右のほっぺを親指と人差し指でグニグニと潰して来た。
『いひゃいいひゃい!!!』
紫「コラ!廉!!お前は目ぇ離すとすぐにAちゃんのこといじめとるな!!」
紫耀くんが汗をぬぐいながらこちらへ近寄って来た。
「ふんっ」と鼻を鳴らして、最後に一度、「ぶにょっ!!」っと思いっきり私のほっぺを潰してから、廉くんが去って行く。
『う″ーーーー!!!
なんであの子はいつもああなの!!?
あ、ありがと紫耀くん!!』
ほっぺをさすりながら紫耀くんを見たら、
てっきり呆れたように笑っていると思った紫耀くんは、笑ってはいなかった。
紫「…まだ分からんみたいやな。」
『え?』
紫「宿題。」
額の汗とはまったくのアンバランスな
氷のような瞳。
紫「ちょっと遅いで。」
私にクルリと背を向けると
紫耀くんはそのまま自分の応援席の方へと
ゆっくりと、去って行った。
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きのこ(プロフ) - りなさん» そ!こ!? (2020年2月5日 21時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
りな - イケメンのオタクなれんれん最高っす、、、 (2020年2月5日 19時) (レス) id: a5dc901322 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - LABIさん» 中身濃かった!?よかったー、嬉しいです!お忙しい中ありがとーございました!れんれんうるさいからアップして来たよ!!本来のきのこのテイストを思い出せるギャグ風味。お試しあれ。 (2019年11月15日 23時) (レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
LABI(プロフ) - 1番の万歳はれんれんの軽い感触のちゅっでした!(おまけ最高) (2019年11月15日 22時) (レス) id: 3649cec9a9 (このIDを非表示/違反報告)
LABI(プロフ) - きのこさん完結おつかれんれんでした!!いやー楽しかったw中身濃いwwクローゼット万歳。舌万歳。ありがとうございます胸いっぱいです〜!旬も終わりかけとか言わないで!!w次はれーん!待ちに待ったれーーん!れーんれーんれーん (2019年11月15日 22時) (レス) id: 3649cec9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きのこ | 作成日時:2019年11月6日 17時