おまけ ページ28
岸「あのさー、Aって受験…するよね？」
いつもの坂を下りながら、優太がボソッと呟いた。
季節はもうすっかり冬。
制服にマフラーを巻いた優太と手袋越しに手を繋ぎ、プラプラと振りながら歩く。
『一応そのつもり。優太は？
前は迷ってるって言ってたよね。』
岸「…実は、頑張ってみようかと思ってさ。
ホテルのバイトも、やっぱ英語話せたほうがいいみたいだし。志望校ってもう決めた？」
なんとなくのイメージはあるけど、まだ具体的には決めていない。
ちなみに紫耀くんはまさかの保育学科志望、廉くんは国立文系志望らしい。
優太に「これから決める」と正直に話すと
ちょっと緊張したような薄ら笑いになり、
岸「…俺、これから勉強頑張るからさ…できれば、志望校一緒のトコにしない？」
『え？』
岸「そんで、もし受かったら一緒に部屋借りようよ。」
『えぇっ！？！？』
優太は相変わらず繋いだ手をプラプラさせながら、少し荒れた色素の薄い唇から、はぁーっと白い息を吐いた。
岸「そうすれば、どの弟にも邪魔されないし！！
…それにさ！」
優太がこちらを見て、太陽みたいに笑う。
岸「そしたら、17時過ぎても一緒にいられんじゃん！！！」
『え？』
驚いて目を見開くと その先には
少し照れたような、優しい笑顔。
そっか。
いつも賑やかなお家に帰って行った優太。
でもそのあとも、私のこと考えてくれてたんだ。
なんだ。
私、
全然寂しくなんて、なかったんじゃん。
岸「…それに．いつまでもアイツらと住んでるなんて、やっぱちょっと心配だし！！！」
苦笑いの優太の視線の先には
ガードレールに腰掛けて、手を繋ぐ私たちをニヤニヤ見ている
3人のイケメン。
『…うわっ…海人までいる…。』
岸「アイツ、いっそウチの学校に転入して来ちゃった方がいんじゃねぇの？？…俺、週3ぐらい顔見てる気がすんだけど…。」
受験と同時に、弟たちには�犹侘イ譟蹐靴討發蕕錣覆�ちゃ。
ガラスの靴が無くても来てくれる王子様なんて
世界中で、優太しかいないもん。
私たちは笑顔で3人の方へ歩いて行き、
わざと見せつけるように
繋いだ手を、ブンブンと大きく振った。
【END】
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きのこ(プロフ) - FMYさん» なんか色々追いかけて読んで下さってるんですね！wwあざす！せなチャン、私もお気に入りのお話です(^^) (2020年6月21日 8時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
FMY(プロフ) - きのこさん。もう最高っす！（笑）この一言に全部を込めてみました(*´艸｀) (2020年6月21日 7時) (レス) id: 30adcd1cae (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - もなかさん» ホントすまんせんホントすまんせん…ヤンデレ海ちゃんは完全なる私の趣味です…。けど占ツク初コメントだなんて嬉しい！あざっす！でも初の割には内容が濃い気がします！！（笑）しょうれんと岸くんをも凌ぐ反響のヤンデレ海人…ミンナ偏ッテルネ☆ (2019年12月11日 12時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 自担かいちゃんメインに嬉しくなり初めて占ツクコメントをしてしまいました…ヤンデレかいちゃん有難う御座います…需要あり過ぎます(笑)私も名前も思い出して貰えない日用品のティッシュ女でも【せんせぇ】と可愛い笑顔で甘えられたい人生でした…ご馳走様でした！！ (2019年12月11日 12時) (レス) id: 1e4cc05b3d (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 美沙さん» そ、それは海人エンドってことですか！？みんなめちゃくちゃ心広いっすね！？本物の弟でっせ！？！？完璧フラグコースwwでも、同じご意見結構頂いてますwwカイちゃん…よかったね… (2019年12月11日 2時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2019年10月31日 18時
