30 ページ30
『紫耀、なんでココにいるの！？』
引っ張り込んだ会議室。
いやに大人っぽくなった紫耀が、余裕の表情で私のことを見ている。
紫「内定者やから、内定者見学会に参加しとるんやで？？もしかして、またネコみたいに忍び込んだとでも思っとるん？？」
スーツ姿のままポケットに手を入れて、ドアの横の壁にもたれている。
『…今までどうしてたの？』
紫耀は視線を下げて、「ふっ」と息を吐いた。
紫「…実家、帰っとった。」
『え…？？あんなに毛嫌いしてたのに…？？』
紫「元々、帰って来いってずーっと言われとったからな。�狠聾気之劼�りつくるためにこっちの大学に編入して、その後は会社で武者修行しろ″って。」
『…それ、してたの？？』
紫「そぉ。でも、やっぱあかんかった！！！
親とは気ぃ合わんし、そもそも�狆�社″のウェイ！なノリも合わんし。
�爐海蠅磴△�ん！！″って慌てて東京で就活して、命からがら逃げて来たんよ！！」
『な、なんと………。』
紫耀が「たはは」と、力なく笑っている。
紫「ホンマは実家継いで社長んなって、ロールスロイスか何かでAちゃんのこと迎えに来たろ！って思っとったんやけどな。
ちょい厳しかったわ！やっぱAちゃんの近くやないと、俺…あかんみたいや！！」
『…紫耀。』
紫「でも、その結果こうして無事にAちゃんと同じ会社から内定もらえたし！！寮にも入れるみたいやから、住処もばっちり！！俺、もう野良猫ちゃうで！！」
『…そっか。内定おめでとう。
きっと、あれからすごく努力したんだね。』
紫「…絶対にいつか認めて欲しかったんやもん。
�狄祐屬涼法蹐辰董�…Aちゃんに。」
…ずっと気にしてたのかな。
それで、努力してたのかな。
紫「…やっとスタート地点まで来たで！
これからは�狷盈宗蹐箸靴董⇔�愛対象内に入れてもらえるよう、頑張るから！！」
うっとりするような笑顔に、思わず微笑み返そうとした時……
コンコン
「紫耀？入るで？？」
紫耀とは違う、高い関西弁が聞こえた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1363人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこ(プロフ) - 梨さん» こんばんは！わぁ、ありがとうございます！最後の廉くんでちょろっと本編思い出してもらえたらいいなーって思っての友情出演でしたww紫耀くんバージョンも楽しんでもらえて嬉しいですヽ(´▽｀)/また廉くんに戻る日が来たらよろしくお願いしますww (2019年11月5日 2時) (
レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
梨(プロフ) - やっと読ませて頂きましたこんばんは！私は廉くん担やし、ビタスイは廉くんやろ!みたいな感じだったんですが、流石のきのこさん！めちゃめちゃ引き込まれました3150ー!(( んでまさかの最後廉くん出てくるし、なんか会ったことあるとか言い出すし、正直動揺しました(大好 (2019年11月5日 1時) (レス) id: d970aa184c (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - りなさん» 涎民は初めてですねwwこんなに喜んでもらえるなんて、サンプルから昇格させた甲斐がありました！岸担、永瀬担にまで担当を忘れさせかけた魔性の紫耀くん…恐るべしですねwwつらいことがあったらMVみて天国行こうと思います。れんれんに戻った時は改めてよろしくです！ww (2019年11月1日 17時) (レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» みんな伊澤家に来るために色んな手を使いますねww全然気づかないニブ嫁、安定です。鼻血出してもらえて、そして最後にちょろっと廉くん思い出してもらえで嬉しいですww個人的には平野様に冷たくこき使われる漆原ポジ熱望です（ドM）。最後まで有難うございました！ (2019年11月1日 17時) (レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 鼻血と涎垂らしながら、超絶怒涛のゾーンに入りながら実感10分くらいで読みきりました！！！！！こんな最高な紫耀ビタスイありがとうございました！！！！完結悲しい！！！！気まぐれで続いてくれてもいいですよ！(おい)また、れんれんビタスイに戻っても読みます！！ (2019年11月1日 14時) (レス) id: 2bbe998094 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きのこ
| 作成日時：2019年10月26日 3時
