Love Wonderland 【SHO, REN or YUTA】

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ハッ…と目を覚ましたら、ソファの上だった。



慌てて壁の掛け時計を見上げる。



…よかった、そんなに時間は経ってない。
緊張してたせいか、ついうたた寝してしまったみたいだ。



「よいしょっ」と言いながら起き上がると、
なぜかリビングのカーペットの上に座り込んでいる紫耀くんと廉くんが、揃って片手で顔を覆っていた。



なぜだろう。
2人の背中から醸し出されているオーラが重苦しい。





『……え………どしたの……？』




恐る恐る声をかけてみる。




紫「…いや…………別に。
……ちょい意外やっただけやねん……。」




廉「………思いのほかダメージでかかったわ……。」





『何の話？？』





紫「…ほぼすっぴんで制服にエプロン姿やのに、なんでパンツだけ黒やねん…………自分でもワケわからんけど、なんや俺…今、ちょい泣きそうやわ………。」




廉「あっ！あほ！！！なんで言うん！？！？」





.





………パンツ………？？？




.




一瞬の後

自分のさっきまでの姿を思い出し、


少しずつ…けどそこからは急速に、激しい怒りが湧き起こって来た。





『さ、さ、最ッ底ーーーーーー！！！！
何でそんな小学生みたいなこと！！！！
お肉も全部食べちゃうしさぁ！！！
2人とも何なの、ホント！！！』




紫「お肉のこと、案外根に持ってたんやね…。」




廉「てゆーかスカートめくられるぐらいで済んでラッキーやで、自分。紳士的な俺らに感謝せんと。」




『はぁっ！？！？』




何コイツら！！！
ホント最低！！！


今まで特に仲良い男子って優太しかいなかったけど、スカートなんてめくられたことないんだけど！！！





なぜか私のパンツに対して不満があるらしい2人に対してプンスカ怒っていたら、仕事が終わったお母さんが帰って来た。



「2人ともいらっしゃい！！」



新しい息子2人の訪問にハイテンションなお母さんと流れで談笑したあと、交代でお風呂に入って、やっと就寝。



私の怒りは消化不良のまま有耶無耶になり、いつの間にか消えてしまったけど


さっき少し寝てしまったせいか、


それとも家の中によく知らない新しい家族が2人もいるせいか



なんだか上手く眠りにつくことができなくて



1時を越えたあたりで、何か飲もうとリビングに行ったら



なんだか妙にオシャレなスウェット姿の廉くんが



ベランダで1人、ペットボトルを手に



星を眺めていた。

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