【テスト勉強】16 ページ34
廉「来週のテスト休み中って、結構バイトあるん？」
『いやー、なんか生徒たちがみんな体育祭の準備期間みたいで、個別指導の子たちの振替依頼が多かったから、思い切って休み取っちゃったよー！』
廉「そーなんや！
たまたま俺も来週、割と時間あんねん！
仕事もあるにはあるんやけどな、丸一日がかりとか、泊まりとかは入ってないんや。だから…」
『え？』
廉「…たまには俺んち、泊まりに来ん？」
『え……でも、永瀬くんの家は…』
廉「ガサ入れは先週来たけど、何も出ぇへんかったから、もうしばらくは来ないと思うわ。
だから、ゆっくり何泊かして行っても大丈夫やで！」
『え〜…本当に大丈夫なの……？』
廉「しつこいな！
オマエなんか一生縁が無いような高級マンションで100万ドルの夜景見せたるから、ごちゃごちゃ言わんと黙って来とけばええねん！！
個別指導代、取るんやろ！？相場の10倍分ぐらい、がっつり体で払ったるわ！！泣いて喜べや！！」
『そんな偉そうな誘い方で女子がホイホイ家に来ると思ったら、大間違いだからな！！』
廉「フツーの女子は！！
俺レベルの顔面国宝に誘われたら、一も二もなくホイホイ付いてくるもんやわ！！！
どっちが偉そうやねん、このド素人が！！」
『はぁっ！？！？
何それ最低ーーー！！
大体自称人気アイドルなら、彼女でも無い女をホイホイ家に誘うな！！』
いつものように言い返したつもりなのに、永瀬くんの顔がサッと曇り、頬が強張る。
『…？？…あれ、どしたの？』
なぜか突然フリーズした永瀬くんは、ハッとしたように目を見開いた後、
廉「いや……ここまで頑張っても、まだ�犲�称″は取れへんのかい…。」
と、力無く笑った。
『いや、さすがにもう分かるけどね…なんか、つい癖で。』
廉「ま、ええわ。とにかく来週な！
ボケて他の予定入れんよう、気ぃつけてや！！」
やはりどこか憂いの残る笑顔で、永瀬くんは空き教室から出て行った。
相変わらずの軽口とは相反して
淡い薄茶の瞳に浮かんでいた、どこか寂しげな光と
おそらくとっくの昔に限界を迎えているであろうその細い体が、なんだか夢のようにふっと消えてしまいそうで
嫌な胸騒ぎを覚えながらも、
少しずつ消えて行く彼の残り香に縋るかのように
私は昼休みが終わる直前まで
その空き教室に、呆然と立ち尽くしていた。
【Continue to ��Sugar″ , after this story.】
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きのこ(プロフ) - おさるさん» あら、こちらまでありがとうございます！私も久々にブリュれんに会いました。忙しそうですね（他人事）。がんばれんれん！私の方こそいつも読んで頂いてハッピーです！続きはね！なんか言われるがままに書いちゃうんですが！実は！リク募集してません！（今更の真実） (2019年12月22日 17時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
おさる(プロフ) - 廉くん…M◯テの前日に泊まりに行ってたの！？！きゃー！！！久しぶりにブリュレ読ませてもらいました！！めっちゃドライな主人公が新鮮だったし、読んでも読んでも続きがあるきのこさんの作品に出会えてすごくハッピーです！！いつもありがとうございます！ (2019年12月22日 16時) (レス) id: 7a7cf89df3 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» うーん、本当にちょろっとだけ公開してすぐ閉じてしまったので、目にしたことある方のが圧倒的に少ないと思います(^◇^;)面白いと言って頂けて安心しました！歌詞を間違えたのがどの歌番組だったのかを想像しながら楽しんでみて下さい（笑） (2019年12月22日 15時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - え、私が最後のコメしとる…続編あったのに気が付かなかったの私？！(切腹)でもどなたかのナイスリクのおかげでバッチリ読めました！時間なくて急いで読みましたが面白かったですー！！！自ら誘ったのに地獄を味わう…ブリュれんも不憫w 紫耀くんのツッコミほんそれ（笑 (2019年12月22日 13時) (レス) id: 15293df38b (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ゆり:)さん» 短編書いたら、話数が空いてるところにテキトーにブッ込むトリッキースタイルのきのこです（笑）頑張ってなんとかSugarとつなげてみました。読んでない雑誌のインタビューをお話にする、という無謀な挑戦でしたが、リク主さんが喜んで下さったので一安心ですww (2019年7月22日 12時) (レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2019年4月10日 12時
