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廉「お待たせぇえ〜〜〜。」
永瀬くんがコンビニの袋をぶら下げて、長い足でスタスタと戻って来た。
紫「廉!!
悪いけど俺、今日Aちゃんち行くわ。」
廉「は!?!?!?」
『は!?!?!?!?」
紫「やっとオッケーもらえたんや!!!
これでやーーーっと手ぇ出せるわ!!!」
『声大きい!!!
声大きいし、わざわざ口に出すことでも無い!!!!』
廉「てゆーか、せっかく名古屋から泊まりに来た俺を1人で放置!?!?!?
そっちは俺が帰ってからでもええやんか!
別に減るモンでも無いんやし!!
どーせ明後日には帰るんやから!!」
紫「嫌や。
今日まで無茶苦茶我慢しとったんやから。
1日でも惜しいわ。」
廉「引越しの手伝いからの放置って、俺は東京に何しに来たんや!?!?」
『そうだよ、人でなし!!!
せっかく来てくれたんだから、ちゃんとおもてなししなよ!!!』
紫「え″〜〜〜…」
『…せっかくバスケしてるところカッコ良かったのに、エロガキに逆戻りじゃんか…。』
廉「逆戻りってゆーか、デフォルトちゃう??」
紫耀くんが永瀬くんの細い腕にパンチする。
大げさに痛がる永瀬くんを連れて歩き出し、私をマンションの下まで送ってくれると
紫耀くんは何やら苦い顔のまま、
永瀬くんと一緒に渋々自分のアパートへ戻って行った。
マンションのエントランスから2人に手を振り、ふと空を見上げると
ぼんやりと曇った空に、まん丸のお月様。
淡い紫にも見える、
月明かりに照らされて流れる雲を眺めていたら
なんだか懐かしい首の痛みを
思い出したような気がした。
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きのこ(プロフ) - しおりさん» 今頃おすすめに流れるとは!上京前のところは番外編なので、飛ばしても大丈夫ですよ〜。楽しんでもらえてよかったです、ありがとうございました(^^) (2020年9月27日 22時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - おすすめに流れてきたので読みました!上京前の部分はなんか読まなかったんですけど、とりあえず面白かったです! (2020年9月27日 21時) (レス) id: ad67d0436a (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - FMYさん» あら、こちらまでありがとうございます(^^)スラムダンク世代ww読者さんにもチラホラいらっしゃいましたwwきのこは嵐さんのちょい下ぐらいの30代主婦です!もうピュアピュアJKものは無理がある! (2020年6月16日 12時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
FMY(プロフ) - 何となくですが、きのこさん、私と同年代な気が…違ったら本当に本当にごめんなさいですけど( TДT)スラムダンク!私ドンピシャです。今でも全巻揃ってますし、イラスト集まであるっていう…(笑)なんだか勝手に親近感を持ってしまいました。 (2020年6月16日 11時) (レス) id: 30adcd1cae (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - oyasumiicoさん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです!!途中でなぜかスポ根小説に成り代わりましたから…wwカッコよく思って頂けたなら本望です!!ちゃんと恋人同士になりましたので、ご安心下さいませ(笑) (2019年7月2日 2時) (レス) id: d1bec498c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きのこ | 作成日時:2019年6月25日 11時