38 ページ3
『…ベッド狭くて、寝られなかったんでしょ。』
ただでさえ肉のない頬を更にげっそりさせて、横をユラユラ歩く永瀬くんを見上げる。
「はぁ？何言ってんねん。
めっちゃよく寝れたわ。朝メシも食ったし、絶好調やっちゅーねん。」
『…無理しちゃって…』
朝起きたら真横に綺麗すぎる寝顔があって、驚いて悲鳴を上げそうになった。
いつか覗き見した寝顔より、もっとずっと近い。
頬に永瀬くんの微かな寝息がかかる。
呼吸に合わせて上下する、骨ばった肩。
力の抜けた眉間に、半開きの唇。
それらが一気に迫ってきたような気がして、慌てて起き上がろうとしたものの、長い腕が腰にがっちり巻き付いていて動けなかった。
名前を呼んで、肩を揺らしたが起きない。
仕方なくビンタしたら起きた。
「痛ッたーぁあーー！！！
お前ェェェッッッ！！
スーパーアイドルの商売道具に何すんねん！！！
国宝やぞ！？！？ホンマ信じられへん！！
天下のジャニーズから請求書行くで！！？」
これが朝一番のセリフ。
ほんっと、何なのこの人。
私の白けた視線でやっと平常心を取り戻したらしき永瀬くんが
「目ぇ覚ましてくるわぁ」
と言って再びシャワーに消えたので、簡単な朝ごはんを作ってちゃぶ台に並べる。
なんか普通に一緒に暮らしてるみたいな錯覚を覚える。
変なの。
雲の上の人のはずなのに。
カーテンの外は、綺麗な秋晴れ。
よしっ。発表がんばるぞ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1069人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこ(プロフ) - 色さん» 上にスクロールすればいるはずなんですけどね。不思議なことです。 (2021年1月26日 9時) (
レス) id: 0a6f63d686 (このIDを非表示/違反報告)
色(プロフ) - 伝え切れません！伝えきれぬ愛しさは花になって街に降ります(´∀｀*)早く謎の失踪を遂げた廉くんを探してあげてください(；A；)笑 (2021年1月25日 22時) (レス) id: b3cfd75292 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 色さん» 嵐ファンはMJに菓子折り（モンブラン）いくつ贈れば感謝を伝え切れるのか！！いや、きのこはキンプリちゃんでは不動の平野担です。ちなみに副担は岸くんって噂です。（廉どこ？） (2021年1月25日 13時) (レス) id: 0a6f63d686 (このIDを非表示/違反報告)
色(プロフ) - いやーあのアングルはやばいです！菓子折り贈りたいです！・・・あれ？やっぱりきのこさん平野担じゃないのでは？笑 (2021年1月25日 2時) (レス) id: a198871971 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 色さん» わーい！初作品のブリュれん、気に入ってもらえて嬉しいです☆久しぶりに読んだら、途中で紫耀くん出てきてびっくりした！（覚えとけ）Sugar、やっばいですよね…あたいも大好き！何度でもショウサクライにチューぶん投げられたい！！ (2021年1月25日 1時) (レス) id: 0a6f63d686 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きのこ
| 作成日時：2019年4月5日 14時
