Brulee 2【Ren.N】

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終わりや。



なんなんマジ。
なんなん俺。



家着いてから、急に冷静んなったわ。




逮捕されてもおかしくないやん。
19歳ってどっちや。補導か？逮捕か？
てゆーか嫌がってる友達無理矢理襲うほど、女に不自由な人生やったっけ？？？




マジでありえへん。



最後までせんかったことが唯一の救いやけど…



この後しばらく学校行けへんから、Aにも謝れんし。



仕事忙し過ぎやろホンマ。
もー頭ぐちゃぐちゃや。




そうだ。
こう言う時は初心に帰ろう。



昔から撮り溜めて来た自分の出てるテレビ番組を焼いたDVDを取り出し、少し前だと思われるものを適当にデッキに放り込む。



これは…少クラやな。
2年前ぐらいか。懐かしいな。


先輩たちの曲、アルバム曲にもええヤツいっぱいあるよな。



海人と踊った「チラリズム」。
高校生の俺めっちゃかわええやん。
なんかちょっと適当っぽいけど、照れてたんかな。



アレコレ思い出しながら見ていたが、その後に流れ出した海人と紫耀の歌に


思いがけず、目が釘付けになった。




当時は2人の激しいダンスの迫力とよく伸びる力強い歌声に嫉妬して


「やっぱりこーゆー曲は俺やなくて紫耀なんや」


とかしょうもないこと考えてて
歌詞なんて、まともに聞いてへんかった。




でも今は



入ってくる。





歌詞が
メロディが



心に響く。






Aの顔を思い出す。





決して口にはできへん気持ちが溢れ出す。








しっかりせぇよ、自分。






「会いたい」とか






責任も取れないのに







ほんま勝手やわ。

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