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リビングではなく「居間」と言う感じのコタツが置かれた和室に通され、お互いそそくさと挨拶をする。
国宝氏は「平野紫耀」と言う芸能人のような名前を名乗り、永瀬くんとは同じ学校の先輩後輩で、だけど座学が苦手な平野さんはいつも永瀬くんにテストのヤマカケやレポートの内容を見てもらっていた、なんてことを教えてくれた。
「代わりと言っちゃあ何なんスけどぉ、俺、結構廉の分まで料理とかしてまして。よかったらどぉぞ！ちょーど引越し祝いしよーと思って、色々作ったとこやったんですよ！」と、百億万点ぐらいの笑顔で手の込んだ夕飯を並べてくれる平野さん。
ペコペコと恐縮しながら途中で買って来た手土産を渡すと、一足先に永瀬くん抜きでの引越し祝いが始まってしまった。
まさか、永瀬くんの同居人がこんな爆イケだとは思わなかった…
しかも初対面の人と家で2人ご飯なんて、今まで経験も無い。
緊張する…
永瀬くん、早く帰って来てくれないかなぁ…
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作者名：きのこ
| 作成日時：2023年8月21日 1時
