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いつの間にか到着した表参道。
代金をサクッとカードで支払った永瀬くんは無言でタクシーを降り、なんだか奥まった路地をクネクネと進む。
歩いている人はまばらだが、たまにいてもみんな雑誌から抜け出してきたようなオシャレさんばかりで、逆に自分が悪目立ちしているのをヒシヒシと感じる。
そりゃあもう居た堪れない。
それはさておき、路面に並ぶ煌びやかなお店はどこも素敵だ。
名前だけ聞いたことがあるようなブランドコスメのお店。
芸能人がテレビで着ているようなワンピースが飾られたショーウィンドウ。
看板もメニューも全部英語のカフェ。
店員さんまで金髪だ。
首がちぎれそうなほどキョロキョロしていたら、何の看板も出ていない、新しそうな謎の白いビルの前で永瀬くんが止まった。
「ここ、入るで。」
『…はい。』
完全アウェイなため、言うことを聞くしかない…
トボトボとついて行く。
「こんちわぁ〜、廉でぇーす。」
ホストか…
ふざけた喋り方に心の中でツッコミを入れていると、すぐに奥からこれまたシャレオツな大人の男性が出てきた。
「廉くん、こんばんは。久しぶりだね。連絡もらってびっくりしたよ!」
廉「すんませぇん!
最近めっちゃ忙しくて、なかなか来れてなくて。」
「ご活躍、何よりだね!
それで今日は、女の子だって???」
え、私?
ついビクッと肩を震わせてしまった。
廉「そぉなんですー
学校の友達なんスけどぉ、ダサ過ぎてもぉ見てられへんねん…」
わざとらしく涙を拭う仕草を見せる永瀬くん。
あぁそうかい。
ずっとそんな風に見えてたのかい。
やっぱムカつく。くそチャラ男。
「じゃあ、ある程度任せてもらってもいいのかな?
お嬢さん、真似したい髪型とか、やってみたい長さとかある??」
『えっ…私、髪…切るんですか???』
「「…。」」
店員さんが永瀬くんを見る。
永瀬くんは、明後日の方向を見る。
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きのこ(プロフ) - よしさん» いえいえ、こちらこそ〜!!Freak outも、楽しんで頂けたら嬉しいでーすヽ(´▽`)/ (2021年1月24日 16時) (レス) id: 0a6f63d686 (このIDを非表示/違反報告)
よし(プロフ) - きのこさん!!ありがとうございます!楽しみにしてます!!Freak out挑戦してみます!!ありがとうございます(/^-^(^ ^*)/ (2021年1月24日 5時) (レス) id: eebe64cef8 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - よしさん» すみませーん!続きはまだ調整中なので、終わったら全体公開にします!しばしお待ち頂ければと思います(>_<)Freak outはフラグ読める設定になっていれば、私の作品一覧から行けると思うのですが… (2021年1月24日 0時) (レス) id: 0a6f63d686 (このIDを非表示/違反報告)
よし(プロフ) - きのこさん!いつもキュンキュン話で大好きです。この続きを読みたいのですが、パスワードを教えて頂きたいです。あと、Feakeoutにアクセスできずで、読み方の方法を教えて頂きたいです。 (2021年1月24日 0時) (レス) id: eebe64cef8 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - かなたんさん» 高校生って、とても貴重な時間だと思いますよ!廉くん大好きな方に読んでもらえてよかったです。どうぞ毎日を楽しんで! (2020年6月18日 10時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きのこ | 作成日時:2019年4月4日 22時