３６ 今はまだ一つだけみたいです。 ページ45
「ここの生活には慣れた？」
「ええ、何とか…」
師匠との電話を切った後、「もう少し力の様子が落ち着くまでは
そしてここは、前に魔法陣がかいてあった部屋。
今は何もかかれておらず、ただの書架になっていて、私が使っていい普通の部屋の一つなはず…だ。
最近できた知り合い…今は居ないが、アドリアンさんはちょくちょく遊びに来る。
初対面はこんな感じ。
「君が雫ちゃん？おいらが『ルーマニア』の『アドリアン・ティトレウス』だよ！
今は時間がないからあんまり話せないけど、また遊びに来るね！」
「…アドリアンさんの友達だと聞いた『ブルガリア』さんにもいつか会ってみたいです」
「それより私達が見えるようになるのが先！」
「…はい」
そう、なぜかこの部屋では妖精さんと話ができる。
アーサーさんがそういう風にしてくれたらしい。
…そういう風ってなんなんだろう…。
「もしかしたら、ア―ティとリズが魔法を教えてくれるかもよ」
「…私にも使えるんですか？」
「使えると思うよ。私達と話せるぐらいだから」
「そうですか…」
アドリアンさんも使えるらしいし、案外魔法って身近にあるものかもしれない。
『私』は、まあ、魔法ではないだろうけれど。
「いやー、似てるんじゃないかな、魔法と。…それはそうと吹っ切れたね」
「…勝手に読みとらないでください…」
私の心を読む妖精さん。きっとにやにやしてるんだろうな…。
…ファンタジーが形無し、ってわけにもならないのが妖精の妖精たるゆえんなのかな？
確かに、何か吹っ切れたところはあると思う。
…何があろうと、弟子だ、と。
その言葉を言われた時、なにか、凄くあったかいものを貰えたような、
空っぽの何かが満たされていくような、
そんな気がした。
いつか、なにかで報えるだろうか。
…今の私には解らないことだらけだ。たった一つをのぞいては。
自分のことも分からないのに、未来の自分の事なんてなおさらだ。
だからせめて今は、自分にあるよく分からない力と、自分のことを知ろう。
もしそれが全て分かった時、とてつもなく怖いなにかだったとしても、知りに行こう。
そうしなきゃきっと…きっと報いようと思う事さえできないから。
「true？continue 知らない世界と分かりたい今日」
next………？
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火藍 - 次回予告が素敵です！！*´ `* (2016年10月8日 14時) (
レス) id: 62bdde95ad (このIDを非表示/違反報告)
きのこ＠竜音(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます！もっとガチな感じになるように努力しますね！ (2016年1月31日 19時) (レス) id: 1bb9c4389b (このIDを非表示/違反報告)
もも - これはガチって感じ的な！☆(`∀´)☆(ｷﾗｰﾝ)☆ (2016年1月30日 21時) (レス) id: 39fd51a07e (このIDを非表示/違反報告)
きのこ＠竜音(プロフ) - 猫科女子さん» コメントありがとうございます！返信が遅くなりすいません…。プロイセン師匠のかっこよさに気づいて下さり嬉しいです！ (2015年10月2日 14時) (レス) id: 1bb9c4389b (このIDを非表示/違反報告)
きのこ＠竜音(プロフ) - うえきばちのサボテン＊さん» コメントありがとうございます！返信遅くなってすみません…。頑張りますね！ (2015年10月2日 14時) (レス) id: 1bb9c4389b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ＠竜音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinoko1251/
作成日時：2014年8月22日 13時
