検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,512 hit

01 ページ1

あれは、雨の日の出来事だった。









でも、彼が私の目を真っ直ぐ見ることは、もう無かった。









- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
6月7日(金)

先生「では、さようなら。」


『さよーならぁー。』


「んっっっっしゃあああああああ!学校終わったあああああああ!」

「Aいつもより学校早く終わって良かったね笑」

「うん!今日のチケット代の為にめっちゃバイト頑張ったもん!」


「今日部活どうすんの?さぼんの?」

「お願いします許して下さい律子様。」

「てかバイト駄目だよね?ばらすよ?」

「律子様お許しを…」

「今日大雨みたいだけど、中止になんじゃね。」

「律子様…それは…」


「もーりっちゃん毒舌過ぎ!A死にそうな顔してるよ?笑」

「(知らね)」


「雪ちゃあああああああああああん泣」

「ごめんね?今日ゆうきくんとの予定どうしても断れなくて…一人ナイター観に行くとか、危険すぎて、ゆき心配だよ!?」

「大丈夫だ!私は全然一人でも怖くないから!それより悠樹とのデート、楽しんで!後でお話いっぱい聞かせてね!」

「うん、ありがとA!」



あれ、今何時だっけ。



雪ちゃんと律子と別れて、私は扉が閉まりそうになる総武線の電車に駆け込んだ。



“15:55”



ふう、このくらいなら全然間に合うね。良かった…学校早く終われて。



深呼吸した私は、無意識に目線は下から横の窓ガラスへと移した。









段々と激しくなっていく雨。









はあ…このままじゃほんとに中止になっちゃう…









新宿駅に着くと、降りたり乗ったりと、沢山の人々が電車を行き交った。



まあ、私はそのまま信濃町駅だけど。









あれ、おかしいな。



ヤクルトユニ着てる人が、車両を見回しても、私しかいない。


オリックスのユニホームを着ている人も、いなかった。

…もしかして、ほんとに中止なのかな…!?









どうしよう、どうしよう。



せっかく最前の席を取ったのに。



今日の為に、生きてきたのに。



“雨天により、試合中止”



この言葉が私の脳内を駆け巡っていった。









【次はー信濃町ー信濃町ー御出口はー右側ですー】



信濃町駅に着くと、私は急いで球場へと向かった









…学校に居た時よりも雨強くなってる。



泣きそうになるのを堪えて、私は無心に走った。









球場に着くと、人は数人のファンしかいなかった。

02→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:山田哲人 , 鈴木誠也 , 坂本勇人   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年5月5日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。