【実写】メンバーで飲み会してきた ページ9
8/4、金曜日。
溜め込んでいた仕事も終わり、気分は最高潮と言っていいほどに高まっていた。いつもは憂鬱色に染まり切っているコンクリートの建物が、きらきらと輝く空間に見えてしまうほど。
上がりきったテンションのまま、僕は友達に連絡を入れる。メンバー全員を入れたグループライン。
A今から飲みに行かね?
ものの数秒で既読がつくのが当たり前になってしまったこのグループラインで、久方ぶりの僕からの発言。既読が着々と増えていく。
明日の二日酔いなど気にしていられない。吐くほど飲むのもまた一興だろう。
喉の奥から絞り出すような、鈴のなるような笑い声を小さく響かせて、イオリは…否、ユウはグループラインに詳細を送った。
あとは、到着を待つだけ…と夢見心地にも似た心持ちで店へと向かうと。
「あ、おにいさぁ〜ん！」
女性の、黄色くて、色っぽくて…気持ちの悪い声が、耳を貫いた。
途端に動けなくなってしまった僕を横目に、彼女はつらつらと言葉を紡いでいく。その意味を理解するまもなく、僕の頭は恐怖で支配されてしまう。
僕は、女性恐怖症だ。
肉体は女性でありながら、学生の頃に受けた尋常でないいじめにより女性全般に恐怖心を抱くようになってしまった。
しかし、働くのなら女性と少なからず関わらなくてはならない。必死でリハビリをしたことにより、オンライン上での会話なら恐怖心を抱くことはなくなった。
だが、リアルはだめだ。特に、こんなふうな声を上げる女性が、怖くて怖くて仕方ない。
見た目と反して力の強い女性に引きずられるようにしてピンクと闇が入り交じる場所に連れて行かれそうになった、瞬間。
zm「え、ユウ…？お前、一緒に飯食う言うてたやん…！なんで、なんでそんな知らんやつに手ぇ握られてるん？ストーカー？なら警察呼ばなあかんよな、いやそれよりお前誰なん。誰の許可を得て俺のユウに触れてるん。とっとと失せろや◯ッチ。」
僕に対しては、困惑と心配。女性に対しては明確な殺意を向けている、メンバー…ゾムこと、鳥居望だ。
『のぞむ…！』
震えた、小さな声で彼の名前を呼べば、細く骨ばった大きな手が僕の体を女性から引き離してくれた。黒のスラックスのワークスタイルの僕が男に取られて安心した素振りを見せるなんて、女性からしたら屈辱以外の何物でもないだろう。
悔しそうに目を伏せた女性から逃げるように、僕は望を連れて店へと入っていった。
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ルジア(プロフ) - 猫ねーこさん» コメントありがとうございます〜！！！猫ねーこさんに刺さったなら良かったです！！！ｗ (4月5日 15時) (
レス) id: f53475b0da (このIDを非表示/違反報告)
ルジア(プロフ) - 小豆さん» わぁー！！！ありがとうございます！！ Twitterでこういうやり取りしてたらてぇてぇですよね…！ (4月5日 15時) (レス) id: f53475b0da (このIDを非表示/違反報告)
猫ねーこ - 初コメ失礼致しますー！メンバーでzm愛されは私得すぎる...。読みながら、尊いッと叫んでました！本当に出会えて良かったぁ... (4月4日 3時) (レス) id: 827de4d9aa (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 初コメ失礼します!最初の概要？ページみたいな所(伝わる?)からてぇてぇがにじみ出てました！最ッ高です!これからも頑張って下さい!! (4月3日 23時) (レス) @page11 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
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