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話題を変えようとしたけど、テツの話ならそれはそれで面倒だ。
今朝のしつこいご挨拶を思い出して、思わずため息をつく。
「………………」
相良のこと、叔父さんに話したところできっと問題はないだろう。
下手に手は出さない人だから。
(とはいえ、簡単にこの想いを話していいものか)
言ったところで困らせるのは分かってる。
いっそこのままずっと黙っていた方がいいのかもしれない。
(…なんて)
ただ傷つくのが、怖いくせに。
「………………」
こういうの、叔父さんにはすぐバレちゃうから嫌なんだよな…。
「まぁ、大したことじゃねぇならそれでもいいが、おめぇさんは自分の問題の大きさを量るのが下手だからな」
目が合う。
「頼れそうなうちは誰かに愚痴れ。じゃねぇと、おめぇさんがもたねぇぜ」
なんだかんだお見通しってわけか。
外に視線を戻して、なんとなく頬をぐにぐに抓ってみる。
(もうあの頃とは違うんだぞ)
強がって良いことなんてない。
そんなことはよく分かってる。
俺は両手で頬を引っ張ったまま、口を開いた。
「一人を選べないのは、普通じゃないのかな」
叔父さんが驚いた顔で俺を見ているような気がした。
…絶対に振り返らないけど。
たぶん、そんな気がした。
「………………」
「………………」
沈黙が少し痛い。
黙って頬から手を離すと、行儀悪くあぐらをかくなり窓枠にそっと頭を預けた。
キャッキャ ワー ワー
ふいに聞こえた子供の声。
目線を下げると、たまたま庭で鬼ごっこをしていた小児科の子供たちが目に入る。
二人の男の子を追いかける女の子。
楽しそうな声に叔父さんも気づいたらしい…俺と同じように庭を覗き込んだ。
上手く逃げて躱す男の子二人。
中々捕まえることができない女の子はムスッとしている。
「鬼事か。ははっ、若ぇのは元気があっていいな」
「…だね」
すると、躍起になった女の子が飛びかかるように両手で二人の服を掴もうとした。
案の定、つんのめってコケる。
思いっきり地面に顔から突っ込んだらしい…女の子が泣き出した。
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黒のコ屋(プロフ) - S!nsei_zaさん» そ、そんな何回も読んで頂けるなんて…！糧すぎる！執筆の糧すぎるわ――！！（ﾄﾞﾝﾁｬﾝ騒）これはとことん付き合ってもらいましょう！えぇ！勝手に連れて行きますかお気になさらry…((殴 スミマセンふざけ過ぎました。笑 応援コメントありがとうございます〜^^ (7月27日 18時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
S!nsei_za(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませていただいてます！何回も読み直すくらい大好きな作品です！三週目終わった所です…笑これからも応援してます！ (7月23日 21時) (レス) id: 165fe81141 (このIDを非表示/違反報告)
黒のコ屋(プロフ) - 成瀬さん» コメントありがとうございます！主人公、ついにポロリと本音を出しちゃいました。もう本人の気持ちを知った元開久組に遠慮はありませんので、今後の絡みに乞うご期待ですね！（それを表現できる文才があるかどうかは別として）。最後までどうぞよろしくお願いします！ (6月14日 17時) (レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - 個人的には書籍化して頂きたいくらいに大好きなお話なので、最後までついて行かせてください☺️これからもお身体にお気を付けて頑張って下さい。応援しています！！ (6月13日 20時) (レス) id: 778f9ea582 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - 主人公がどれだけ二人のことを、組のみんなを大事に思っているか、想いを読むだけで泣きそうになりました。そして名シーン、『二度と人の男に手ェ出すな』というセリフ、本当にかっこよかったです。智司相良と同じく目見開いちゃいました笑 (6月13日 20時) (レス) id: 778f9ea582 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2023年5月29日 18時
