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俺の付き人を攫ったんだ。
どんな手を使ってでも取り返してやろうと思ったのは事実。
(でも正直、叔父さんとアルの仇討ちより二人のほうが大事だったなんて…)
二人を横目で見る。
「？」
「…なんだよ」
死んでも言うもんか。
食材の買い物を終えて家に帰ると、靴が増えていた。
皆が帰ってきたらしい。
「お帰りなさい、お嬢」
「ただいま、ギン」
一番最初に会ったのは風呂からあがってきたギン。
目の下の隈がすごいな…大丈夫か。
「事情聴取、代わってくれてありがとう」
「いいえ。千葉ならこうも長くは掛からなかったんですが、他県となると仕方ありませんね」
テツは今風呂に入ってるらしい。
アルの姿がないな。
「アルさんなら病院ですよ。あの人…肩の傷開いて血まみれのまま帰っていきましたから」
「はぁ！？…だ、大丈夫なんスか」
「大丈夫じゃねぇだろうな。…3代目と同じくしばらくは病院で安静してもらわねぇと」
また仕事かぶらされちまった…って顔を顰めるギン。
並大抵の怪我じゃ心配には及ばないんだろう。
相良が顔ひきつらせてるよ。
「智司は車庫ですか？」
「うん。今車戻してくれてる」
「では、戻ったら居間で話しましょう」
八島組のことか？
「色々報告がありますんで」
「「………………」」
なんだか意味深な言葉を残して部屋に戻るギン。
俺と相良は顔を見合わせると、とりあえず靴を脱いであがった。
智司が戻る前にあれこれ買ったものをしまっていると、テツも風呂を上がったらしい…水を飲みに台所へやってきた。
「お、おおおおお嬢！！」
「おかえり、テツ。水飲むのか？」
「…へ、へい……」
そんなキョドらなくてもいいだろうに。
心の中で苦笑いを浮かべながら彼に水を渡して、俺は最後のキャベツを冷蔵庫の中にしまった。
「ただいま帰りました」
智司だ。
買い物袋を片付けて、玄関に向かう。
靴を脱いでいる智司に「居間集合」を伝えると、タイミングよくギンがやってきた。
「揃いましたね。おい、テツ。報告だけするぞ」
「へい！」
こうして五人が居間に座った。
片付けついでに沸かしていたお湯でお茶の用意をする。
みんなの湯飲みを置いたところで、智司たちがギンとテツに事情聴取の代理の礼を言った。
「今回はそれなりに厄介な相手だからな。俺らベテランが出た方がよかったんだ。気にするんじゃねぇ」
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黒のコ屋(プロフ) - S!nsei_zaさん» そ、そんな何回も読んで頂けるなんて…！糧すぎる！執筆の糧すぎるわ――！！（ﾄﾞﾝﾁｬﾝ騒）これはとことん付き合ってもらいましょう！えぇ！勝手に連れて行きますかお気になさらry…((殴 スミマセンふざけ過ぎました。笑 応援コメントありがとうございます〜^^ (7月27日 18時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
S!nsei_za(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませていただいてます！何回も読み直すくらい大好きな作品です！三週目終わった所です…笑これからも応援してます！ (7月23日 21時) (レス) id: 165fe81141 (このIDを非表示/違反報告)
黒のコ屋(プロフ) - 成瀬さん» コメントありがとうございます！主人公、ついにポロリと本音を出しちゃいました。もう本人の気持ちを知った元開久組に遠慮はありませんので、今後の絡みに乞うご期待ですね！（それを表現できる文才があるかどうかは別として）。最後までどうぞよろしくお願いします！ (6月14日 17時) (レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - 個人的には書籍化して頂きたいくらいに大好きなお話なので、最後までついて行かせてください☺️これからもお身体にお気を付けて頑張って下さい。応援しています！！ (6月13日 20時) (レス) id: 778f9ea582 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - 主人公がどれだけ二人のことを、組のみんなを大事に思っているか、想いを読むだけで泣きそうになりました。そして名シーン、『二度と人の男に手ェ出すな』というセリフ、本当にかっこよかったです。智司相良と同じく目見開いちゃいました笑 (6月13日 20時) (レス) id: 778f9ea582 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2023年5月29日 18時
