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最初の回収は西口アーケード傍にあるクラブParaiso。
元々は銀龍会が牛耳っていたお店だ。
アルが引き継いで経営を見直し、問題のあるスタッフはテツが指導役に入ったからかなり改善された。
「着きましたよ」
「ありがとう」
組員にお礼を言って車を降りると、店に入る。
ボーイさんに連れられて、3つあるうちの1つのVIPルームに案内された。
少し遅れやってきた代表の男と名刺交換したあと、店の経営状況を聞いて、回収の話と軽い相談。
うん、問題なし。
「何かあったらいつでも相談してください」
「はい!」
掴みは上々。…いい関係が築けそうだな。
席を立って、次の店に向かう。
今日の回収は7軒。
該当店舗は歩けば事足りるから、車を運転手に任せ、見回りついでに街中を歩くことにした。
「ここ、元々銀龍会が張ってた縄張りなんだろ?」
「あぁ」
「随分変わったな」
相良が周りを見渡す。
(そういや、A組として初めて会ったのはここだったか)
あの頃と違って銀龍会が撒いていたヤクの面影はほとんどない。
すると突然、後ろから「お嬢!」という切羽詰まった声が聞こえて振り返った。
さっき別れたばかりの運転手の組員が、慌てた様子で走ってくる。
「た!大変です!」
「どうしたの?」
足を止めると、彼はゼェハァと息をついて無理やり呼吸を整えた。
「3代目が…襲撃されました…!」
目を見開く。
「どういうこと」
「ま、まだ詳しく聞けてないんですが…っ。殆どの組員が病院送りになったみたいで…」
「智司は?」
相良の言葉に、ドクリと胸が鳴った。
「アイツは無事なんスか…?」
「それが…」
言葉を濁す組員。
ザワつく胸。
あまり口には出したくないその言葉を言おうとした、その時。
「オラァ!!!」
風の切る音が聞こえた。
瞬発的に避けて振り返ると、見たこと無い男が鉄パイプを握っている。
「AAだな?」
「誰だ…」
「鬼退治に来てやったんだよォ!」
ヒュンッ
十人ほどの男たちが、近くに路駐されていた車から降りて一気に襲い掛かってきた。
ゴツッ
「ぎゃ!!」
「ンだこいつら!!」
「A組に喧嘩売ってんだぞ!正気か!?」
「うるせーなクソどもが!」
バキッ
「ぐああ!」
ドゴッ!ゴスッ!
突然の襲撃に対応できなかった組員たちが次々袋叩きに合う。
俺は二撃目を仕込み靴で蹴り防ぐと、襲い掛かってきた男の腹に一発蹴り入れた。
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黒のコ屋(プロフ) - ぬんさん» ご感想ありがとうございます!ろ、六週目ですと!?なんと素敵なんだぬんさん!とっても嬉しいです〜!最近シリアスばかりでキュンキュン要素が不足しておりますが、需要があれば番外編とかでたくさん作りたい…!引き続き頑張りますね!ありがとうございました^^ (2023年1月19日 11時) (レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 神作品をありがとうございます……(;´༎ຶٹ༎ຶ`)現在六週目です。相良くんと片桐くんにキュンキュンしながら見てます(ง ◜௰◝ )ว応援してます!!!!! (2023年1月17日 7時) (レス) @page45 id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒のコ屋 | 作成日時:2022年11月2日 17時